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6月29日(水)
■本日、午前中ビッグサイトの「コンテンツ東京」のセミナーを受講する予定だったが、Netflixの「野望の階段」を見始めたら、やめられず朝になってしまった。午後は××コンソーシアムの会議があるし、「監事」として出席必須。体力に自信がもてないのでセミナーは断念。それにしてもネット配信ではじめてエミー賞を獲得した「野望の階段」、最近例を見ない
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 面白さだ。

■もともとBBC制作の連ドラだが、アメリカ版にリメークした。ホワイトハウスをめぐる「政治ドラマ」で、権謀術数、狐と狸の化かし合いがつづき、旧来のドラマ作りと違った手法だ。貧乏な子供時代から刻苦精励してハーバード大学を卒業、州知事、副大統領と「野望の階段」を昇ってきた主人公。じつにさまざまな駆け引き、策略等が使われ、興味深い。ドラマは後半にかけて現大統領がスキャンダルで辞める2016年、つまり今年のアメリカ大統領選挙にむけて新たな展開をみせる。
 23章あたりまで見た。まだまだ続く。あんまり面白いので、仕事に支障がでるほどだ。
by katorishu | 2016-06-29 15:20 | 映画演劇
 6月28日(火)
■梅雨の雨空。こういう日は気持ちがはずまない。目を離せないイギリスのEUからの離脱問題。かなり複雑微妙な背景があるようだ。田中宇氏のメルマガ配信の分析が克明で、わかりやすい。「アラブの春」のヨーロッパ版ともいえそうで、背後には英米の諜報機関が絡んでいる。往事、地上の4分の1を支配した大英帝国の威光をアングロサクソは守り続けたいのだろう。しかし、独仏など「大陸」国家は『そうは問屋がおろさない』。

■このままだと、独仏に主導権を握られてしまうという危機感から、イギリス当局が国民投票を仕掛けたが、じつは「離脱」にまで行くとは思っていなかった。EUの結束力を弱め弱体化を狙っていたのだが、裏目にでて、イギリスの指導層はかなり慌てている。

■このままだと「アラブの春」のヨーロッパ版になる。そしてアメリカではトランプ大統領実現の可能性が強くなった。
国の内外を問わず、政治絡みではマスメディアは当局の世論操作の道具として使われている。しかし、操作はスマートで洗練されてきているので、多くのジャーナリストはそれに気づかない。
by katorishu | 2016-06-28 17:30 | マスメディア
 6月27(月)。

■EU離脱問題で、エコノミストや研究者、投資家等の予測はほとんどはずれた、と某証券会社の幹部社員が述懐。かれらは経済論理の駆使にはたくみだが、人の「心」や「感情」を読めない。「庶民感覚」のほうがずっと正しいことも、歴史にはままあることだ。ポピュリズムであると、よく識者は、「庶民」動きを批判するが、半分正しく半分間違いである。

■19世紀のパリをよりよく知ろうとしたら何より、バルザックの小説を読むことだ。江戸の町人文化を知るために、西鶴や近松の戯曲や小説が欠かせない。
今後、重要な政策決定に人工知能がからんでくることになりそうだが、彼らが「心」や「感情」を読めるようになるのは、遠い先。もし読めるようになったとしたら、さらに危険なことになるだろう。ホーキング博士等も警告しているように人工知能に過度に頼るのは、多くの人間にとって百害あって一利なし。
今後、ヘッジファンドなどの投機家が日本の円高、株安をしくみ、一挙に大金を手にいれようと狙っているようだ。彼らは人工知能をたくみに使って、莫大な利益をあげる。
人工知能は両刃の刃であることを知っておくべきだろう。
by katorishu | 2016-06-27 00:46 | 社会問題
6月25日(土)
■イギリスのEUからの離脱が決まったが、問題はこれから。ロンドン市民に限れば6割が残留に投票した。さらにロンドン市民がイギリスから独立する運動がはじまり早くも4万人の署名を集めたとか。市長はイスラム教徒だし、ボーダレス社会を象徴する出来事だ。
スコットランドやアイルランドが独立をもとめて動き出す気配もある。そうなったらイギリスは四分五裂する。

■この波が世界に波及していけば、世界的な大変革を迎える。どこぞの地方放送局で「世間知らず」の大学教授が「イギリスは日本から離れているし、日本への影響は少ない」とか話していて嘲笑されたらしい。おそらく日本にもこの波は押し寄せるだろう。さしあたっては沖縄が分離独立をもとめて動き出すこともありうる。

■時々刻々世界は動いている。
ここは「ラテン気質」を発揮して、ケセラセラ、なるようになれ、先が見えないから人生は面白い――と思うことにしよう。
by katorishu | 2016-06-25 19:44 | 文化一般
 6月23日(木) 

■本日青山の某事務所で編集者等と意見交換。今の日本に必要なのは「ラテン気質」ではないのか。「アバウト」「(良い意味の)いい加減」「遊びの要素」そういうものがどんどん減っていて、組織や社会が窮屈な方向に傾斜している。「個人情報保護法案」ができたころから、この傾向が顕著になった、と僕は理解している。
作家の城山三郎氏がこの法案を成立させた小泉純一郎首相を強く批判した。それまでは小泉首相のアドバイザー役であったのだが。
城山三郎氏が当時、危惧したことが今、次々と現実化しつつある。
by katorishu | 2016-06-23 19:32 | 文化一般
6月20日(月)
■超高齢社会をむかえ、老人が激増するなか、どう生きるか、むずかしい時代になりつつある。そんな中、96歳で大学を卒業しギネスに登録された人がいる。平田繁実さんだ。
2005年に85歳で京都造形大に入学、陶芸を学び11年かけて晴れて卒業した。8割までが「優」であるという。

■通信教育がメインであったが、卒業制作の指導を受ける科目ではキャンパスに通った。3月の卒業式から76歳になる学長から「飽くなき好奇心が、後進の私たちに大きな勇気を与えてくれる」と称賛された。

■よく「老後をどうすごすか」などといわれる。「老後」という言葉に、定年のないフリーランスの文筆業の僕など強い違和感を覚える。老後とは死を意味する、と少なくとも僕は考えている。仕事(執筆)ができなくなったら、もう生きていても意味はない、とさえ思っているので、生きている限り「現役」でありたい。
そんな僕にとっても平田さんの好奇心と元気は、励みになる。

■なんらかの形で社会とかかわりをもつ。それがとても大事な時代になった。そのためには、ただ待っているだけでは人はよってこない。積極的に町に出て、人とまじわる。端的にいえば「仕事」をすることだ。仕事をすることは社会につながるということで、精神の若さを保つために大事なことである、と思うのだが。
by katorishu | 2016-06-20 12:30 | 文化一般
 6月18日(土)
■暑い1日。季節の変わり目です。体調には充分お気をつけてください。こういう時代、「病気をしない」ことが最大の自己防衛の柱です。自分という存在の「安全保障」でもあるといっていいでしょう。ところで、今月23日はどこで何をしていますか。もしかして世界的に大変な事態になる可能性ありです。EUからイギリスが離脱するかどうかの国民投票(日本時間4日)が行われます。離脱となると世界経済に大混乱が起きる可能性ありです。リーマンショックどころか、1929年の世界大恐慌に匹敵する事態も。リーマンショックの時は中国経済が下支えしたが、今、ほとんどの国の経済が劣化していて下支えするところがない。

■ アメリカ主導の「金融帝国主義」とでもいうものの終わりの始まりとなりそう。
それに話題のトランプ氏がアメリカ大統領になると、世界は否応なく大きくかわる。良くかわるか悪くかわるかは、人それぞれ「置かれた立場」によってかわる。

■島国日本も、今や世界と密接につながっているので例外ではなく、悪くすると倒産、失業が続出。更にどこぞで戦争が起こるかもしれない。大変な時代を生きているものだ。
朝日新聞のWEBRONZAで連載中の拙作『昭和エロ・グロ・ナンセンス』で予測していたことが当たりそう。(連載、時間がなくて目下中断中。いずれ復活します)。
これが杞憂であることを祈りたいものだが。

■僕が昔から敬愛してきた、作家でフランス文学者にして粋人でもある石川淳が、30年ほど前、「そろそろ人類は滅びてもよさそうだ」と書いていたが、今それを思い出す。
by katorishu | 2016-06-18 20:10 | 社会問題
 6月16日(木)
■枡添氏が都知事を辞任する。確かに彼のやったことは「セコク」、辞任は当然とは思うが、マスコミの「枡添たたき」には異様なものを覚える。小林よしのり氏がブログに書いている。『石原元都知事のように、週3日しか都庁に出て来なくて、 舛添とは比較にならないほどの公私混同の贅沢三昧をして、 新銀行東京の設立に都税1400億円を突っ込んで 失敗しても、民衆は全然怒らない。 民衆とはそうした愚昧な連中なのだ』
もっと怒るべき対象はほかにいくつもあるのに、非常に「わかりやすい」こと、その人をたたいても誰からも非難されない対象に対してや容赦なくたたく。記者も同じ。石原氏に対しては、つっこまず、恫喝的言辞で睨まれると黙ってしまう。

■誰かが書いていたが、「定年退職した」と思われる「高齢者」が昼間から酒屋で「枡添はけしからん。許せない」などとオダをあげているのを見ると、嫌悪を覚えると。あいつは皿を盗んだから悪い奴だ、ギロチンにかけろといった「レ・ミゼラブル」のころと、あまりかわらない。「民主主義はむずかしい」。それでも政治形態としては、今のところこれに勝るものはない。

■スペインの哲学者オルテガ・イ・ガゼットによれば――
『社会は、つねに二つのファクター、つまり、少数者と大衆のダイナミックな統一体である。少数者とは、特別の資質をそなえた個人もしくは個人の集団であり、大衆とは、特別の資質をもっていない人々の総体である。したがって、大衆といった場合、「労働大衆」のみを、あるいは主として「労働大衆」を指すものと考えられては困る。大衆とは「平均人」のことなのである』
by katorishu | 2016-06-16 00:58 | 社会問題
2016年6月8Texts by サンデー毎日
アメリカの諜報機関の日本へのスパイプロジェクト「ターゲット・トーキョー」。
あまりに衝撃的内容なので、サンデー毎日の記事を、一部以下に引用させていただきます。


▼1カ月で「メール970億件」「電話1240億件」収集
▼官庁から企業まで大規模盗聴「ターゲット・トーキョー」
▼三沢(青森)~嘉手納(沖縄)日本に根を張る米国諜報網
▼日本の情報の盗聴源は大洋横断ケーブル

サンデー毎日に、元NSA契約職員・エドワード・スノーデン氏(32)への独占インタビューがのった。
そのエゲツナサは衝撃的。

★米国家安全保障局(NSA)の元契約職員、エドワード・スノーデンが2013年6月、NSAの極秘監視網が世界中のインターネット、Eメール、電話の情報を集めていると告発したとき、どれだけの日本人が自分のコミュニケーションものぞかれ、聞かれ、盗まれているかも、と感じただろうか? 確かに当初の連続スクープに日本の具体例は登場しなかったし、NSAに協力していた米大手インターネット企業(グーグル、ヤフー、フェイスブック、スカイプ、アップル、ユーチューブなど)の利用者が日本に何千万人いようと、日本の報道機関が当事者意識をもって追及することはなかった。しかし昨年、内部告発メディアのウィキリークスは、NSAが日本の省庁、日本銀行、大手商社など計35回線を長期にわたって盗聴してきたと発表。NSAは日本の通信をどうやって傍受し、なんのために使ったのか? スノーデンに聞き、筆者が調べていくと、日米間の通信ケーブルが主要盗聴ポイントのひとつであることが明らかになった。通信会社を引き込んだNSAの恐るべき監視手法と、監視にもとづく世論操作の実態を報告する。

「米政府が日本政府を盗聴していたというのは、だれにとってもショックな話でした。なぜなら日本は米国の言うことはほとんどなんでも聞いてくれる、信じられないほど協力的な国だから。今では平和主義の憲法を書き換えてまで、世界で広がる戦闘に加わろうとしているでしょう? そこまでしてくれる、信頼できる相手を、どうして入念にスパイするのか? まったくバカげています」

 ウィキリークスが昨夏公表した「ターゲット・トーキョー」 大規模盗聴事件を、スノーデンはこう振り返った。

 NSAは少なくとも第1次安倍内閣時から内閣府、経済産業省、財務省、日銀、同職員の自宅、三菱商事の天然ガス部門、三井物産の石油部門などの電話を盗聴し、金融、貿易、エネルギー、環境問題について日本の通信を監視していた(15年8月段階での本誌の取材に対し、三菱商事は「事実関係を確認中」、三井物産は「確認しようがない」と回答)。

 07年の機密文書は、安倍首相の訪米にあたり、外務省は気候変動対策として「温室効果ガスを2050年までに半減させる」という提言は米政府に了承されそうもないので触れない方針だったが、結局事前通告することにした、と記す。これは首相官邸での安倍首相へのブリーフィング(説明)で決まった模様で、日米関係に支障をきたさないか、懸念したらしい。

 別の極秘文書では、米国産サクランボの輸入遅延が対米関係を損ねないよう、方策を検討する農林水産省職員の「恐れ」が細かに描写されている。米国の反応を過剰に気にする、こんな心理に盗聴の価値があるのか疑問だが、米国が日本への優位を確認し続けたことは間違いない。しかもこれらの盗み聞きは「ファイブ・アイズ」と呼ばれるイギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダにも一部回覧されていた。

 盗聴が発覚した際も、怒りを欠いた日本の反応は世界的に注目された。先に盗聴が発覚したドイツのメルケル首相はオバマ大統領に直接電話して「親しい友人間にこんな盗聴はあってはならない」と即刻停止を求め、フランスのオランド大統領は緊急会議を招集、外務大臣は米大使を召喚して同大使館にあるとされるNSAの監視装置について説明を求めた。安倍首相は国会で「仮に事実であれば極めて遺憾」と述べたが、非難の度合いは欧州に程遠かった。1カ月近くたってオバマ大統領からの電話で「ウィキリークスの暴露によるトラブルは遺憾」というあいまいな「謝罪」を受け取った以降の日本政府は、盗聴事件などなかったかのように沈黙している。

「どうして日本政府は公に抗議しないのか?」とスノーデンは疑問をぶつける。「もし抗議しないのなら、それは自ら進んで不適切な扱いを受け入れているのと同じことです。自分で自分に敬意を払わないで、どうしてだれかに敬意を払ってくれるよう頼めますか?」

だから日本人は盗聴しても構わないし、むしろ穏便に盗聴されたがっている、とNSAは理解しているのかもしれない。

以下はサンデー毎日を読んでください。




by katorishu | 2016-06-11 20:59 | 政治
6月6日(月)
■ネットフリックスで配信開始の『火花』、10回連続のうち5回まで見た。引き込まれた。画像の良さにくわえて、いわゆるドラマチックな盛り上げを敢えて排し、かなり原作に忠実に描いている。原作の面白さは、神谷という売れない芸人の独特の「哲学」、話法等にある。一種の「会話劇」でもある。
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■そこを軸にして、ディテールを丁寧に、ときにドキュメンタリーの手法を使ったり、実験を試みたりしている。諷刺も聞いているし、人間存在の「妖しさ」をも描いている。
会話のやりとりのディテールが、巧みで、こういう作を評して「人間がよく描けている」という。

■地上波テレビではタブー視されている煙草も、相方がものごく吸う。スポンサーや放送法の縛りがないので、今後、新鮮で面白い作品が続々生まれる可能性がある。
メディア界の「黒船」といわれたが、そうなりつつあるようだ。
 2つの画面で見られるコースが月950円。会員制である。オリジナルに力をいれているのも良い。新しい映像表現のステージができたわけで、意欲ある“クリエーター”にとっては歓迎すべきこと。もちろん「お客さん」にとっても。「火花」に続く作品の質が問題だが――。さて、どうなるか、注目!
by katorishu | 2016-06-06 14:17 | 映画演劇