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2017年12月29日
今年も、あとわずか。振り返ると悔いや反省点ばかり。精神衛生に悪いので、「残り少ない未来」のことを考えようと思うのだが、どうも明るい未来はやってきそうもない。で、考えるのはやめて、家を出てふらふら歩き品川の「くまざわ書店」に寄り、「人工知能と経済の未来」と「発達障害」を買った。
たまには仕事とは直接関係のない本を読もう。
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くまざわ書店。今は都内だけでも何十軒もあるが、僕の学生時代は、生まれ育った八王子に一軒だけ。本はたいてい「熊澤さんち」で買っていた。
2冊目の小説「裂けた家族」(講談社)が、くまざわ書店の入り口に平積みで20冊ほど並んでいたことを思い出す。1週間たっても低くならない。駄作なので仕方ないと思いつつ高さを減らすため何冊か購入。(笑)。担当編集者はずっと前に亡くなってしまった。往時茫々。
『ビル壁にすずめ来て啼く年の暮』

by katorishu | 2017-12-29 11:40 | 文化一般
2017年12月24日
昨夜は、麻布十番の知人の事務所での忘年会、珍しく若い人の参加が多く盛り上がった。それはいいのだが、知人の本が来年2月初め、新潮新書で出るといったところ「新書ってなんですか」と20代後半と思われる女性。知らないのかと驚き「文庫は知ってるよね」「なんですか、ソレ」
少なからずショックを受けた。そこは編集者などが良くくるオフィス。
こういう時代になってしまったのか。
本が売れないないわけだ。
日本文化の危機と敢えて言おう。

by katorishu | 2017-12-24 16:57 | 文化一般
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2017-12-20
日本橋での打ち合わせ。行きも帰りも人身事故で電車が遅延。山手線かなり長いあいだ止まって、駅は混雑。
これ以上息をしたくない人の気持ちも分からなくはない。そんなとき「そうだ、神代植物園があった」。
かつて書いた短編小説のラスト近くの舞台がここ。草花には人を癒す何かがあるのですね。タイトルは「木曜日のボランティア」。
あの短編、自分ではもっとも好きな作で完成度も高いと思うのだが、編集長が代替わりして、感覚があわず、氷詰め。同年輩の親しくしていた編集者の顔が何人か浮かぶ。彼等とは熱く文学論を戦わせられたのに。
〈濡れ落ち葉 昭和は遠くなりにけり〉

by katorishu | 2017-12-21 21:46 | 個人的な問題

2017年12月18日


■脚本家・作家の早坂暁さんが16日亡くなられた。享年88。大往生といっても良いだろうが、多分大きな心残りがあったに違いない。早坂さんとはNHKドラマ人間模様からのお付き合いで、早坂さんが定宿兼仕事場として使っていた渋谷の東武ホテルに、僕も一時期かなり長期に滞在し原稿と格闘していたことがあるので、お話しを伺う機会が多かった。コヒー店から出て来た時、公園通りの坂道で早坂さんがつぶやいた言葉が今も耳に残る。

「この頃アホがいなくなったねエ。アホがいないと世の中面白くないよね」その通りだと思った。「アホ」にはいろいろ寓意を込めている。


10年ほど前、早坂さんとお会いしたとき「キミ、協力してくれないか」と言われた。「僕はガンだけど、あと5年は生きられると医者に言われている。死ぬまでに書きたい事が5つある」と、シナリオ、アニメ、SFばりの奇想天外の物語、小説等々 を数時間にわたって聞いた。僕も時間の余裕がなく、直ちに「協力します」とは言えず、曖昧に言葉を濁したと記憶する

5つの中でもっとも強く印象に残っているのは、広島の原爆で死んだ「妹の春子」のこと。実は妹は捨て子だった。家族ではそれを秘し「実子」として育てた。春子は「お兄ちゃん、お兄ちゃん」と早坂さんを慕っていた。早坂さんが呉の海軍兵学校に入ったあと、一時帰郷するとの連絡。妹は待ちきれず1人で松山から呉に向かった。一方、早坂さんは 松山の実家に帰った。翌日、ピカドン。手違いで行き違いになってしまったのだ。早坂さんはすぐ広島に急行し廃墟の中、広島市内を探し回ったが、見つからず。「市街電車につり革につかまった黒焦げの死体があったんだよね。もしかして春子かと思った」と早坂さん。

ま、こんな話を聞いた。早坂は大変話の上手な人で、「春子の春」の話に引き込まれた。他の4つの話も面白かった。

それから10年、どれも実現していないようだ。

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■さらに、早坂さんは、都道府県別の犯罪ドラマ「黒の風土記」を放送作家協会の事業として提案され、僕も責任者の1人であったのだが、実現しないまま終わってしまった。

僕としても大変心残りである。

早坂さんを一言でいえば「最後の無頼派作家」。

ご冥福をお祈りいたします。



by katorishu | 2017-12-18 14:28 | 映画演劇

人間死ぬまで勉強です。

2017年12月17日
今年も残り少なくなりました。少年老い易く学成り難し。
先日のシナリオ作家協会の忘年会。場所が日比谷の松本楼とあって参加する予定であったが。その前に東京作家大の「特別ゼミ」で受講生の作品を90分ぶっ続けで「講評」して疲れてしまった。終わって新橋まで行った。忘年会の開始までの2時間、仕事をする予定だったのだが。咳が出て風邪を引きそうなので、電話をしてキャンセル。
「昭和の妖怪」と言われた岸信介元首相は、長生きの秘訣を聞かれて「義理を欠くこと」と言った。時々この言葉が思い浮かぶ。
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本日、TV脚本の直し原稿を送ってから、ふらふら散歩。目黒川沿いの荏原神社のクスの木を見上げていると、気持ちがやすらぐ。子供の頃、庭にけっこう大きな栃の木やケヤキなどがあったので、よく登って町を眺めたり空想にふけったりした。学校帰りの上級生の女の子に石をぶつけて怪我をさせ、親に怒鳴りこまれて、茶の間で肩をつかまれ無理矢理頭を下げさせられた記憶などが蘇る。
隣家の柿の木を棒で全部落としてしまったり、子供の頃からロクなことをしてこなかったなアと、神社のクスの木を眺めながら思ったことだった。さてこれから神社近くの品川図書館で中央アジア関係の資料読み。
人間、死ぬまで勉強です。

by katorishu | 2017-12-17 10:25 | 文化一般

2017 12 14
大正の末から昭和初期の「モダニズム」に今なお共感を覚えます。「エロ.グロ.ナンセンス」が流行ったけど、それも文化の土壌。知的好奇心旺盛な若者が、新しく、洒落たものに、競って飛びつき様々な花を咲かせた。
その後、軍靴に踏みにじられてしまったけど。
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芽は残って戦後文化として一部が蘇った。
今こそ、あの時代に光をあてる事が必要と、メディア関係者に説くのだが、「ほとんどの国民は当時の事を知らない」から「申し訳ないが」と乗り気を見せない。「知らないから」「知らせる意味がある」といっても、馬の耳に念仏。この一冊でも読んで欲しいと思うのだが。

by katorishu | 2017-12-14 13:22 | 文化一般

2017年12月13日

文藝春秋の松井社長が「図書館で文庫本の貸し出し禁止を」と訴え、出版界でちょっとした話題になっている。(発売 中の雑誌「プレジデント)。文藝春秋社では文庫の売り上げが、売り上げ全体の30パーセントを占めており、収益も大きいようだ。


それが売れなくなっていて収益を圧迫しているという。

全体の利益が減ると「良書」を出すことが難しくなり、出版文化が破壊されると、松井社長は強調する。

一方、所得の少ない年金生活者や若い人にとって、図書館で文庫を借りて読めるのは大変な恩恵であり、ささやかな楽しみを奪うなとの言い分。

どちらの言い分も、その通りだと思うが、悩ましい問題だ。

版元の収益が落ちていることで「良書」が出ないことは、書き手として実感している。ただ、良書が売れないのは図書館のせいなのか。疑問も残る。

敵はスマホであると、これは僕の私的実感。このままだと、出版文化は消滅の恐れ。それは文化全体の劣化、衰退に繋がる。


by katorishu | 2017-12-13 10:21 | 文化一般

2017年12月13日

文藝春秋の松井社長が「図書館で文庫本の貸し出し禁止を」と訴え、出版界でちょっとした話題になっている。(発売 中の雑誌「プレジデント)。文藝春秋社では文庫の売り上げが、売り上げ全体の30パーセントを占めており、収益も大きいようだ。


それが売れなくなっていて収益を圧迫しているという。

全体の利益が減ると「良書」を出すことが難しくなり、出版文化が破壊されると、松井社長は強調する。

一方、所得の少ない年金生活者や若い人にとって、図書館で文庫を借りて読めるのは大変な恩恵であり、ささやかな楽しみを奪うなとの言い分。

どちらの言い分も、その通りだと思うが、悩ましい問題だ。

版元の収益が落ちていることで「良書」が出ないことは、書き手として実感している。ただ、良書が売れないのは図書館のせいなのか。疑問も残る。

敵はスマホであると、これは僕の私的実感。このままだと、出版文化は消滅の恐れ。それは文化全体の劣化、衰退に繋がる。


by katorishu | 2017-12-13 10:20 | 文化一般
2017年12月8日
篠原涼子主演のフジテレビの連ドラ「民衆の敵」1回と3回を見た。 連ドラを見るのは久しぶり。脚本もよく、政治が悪い、おかしいという、今日的テーマに切り込んでいて、なかなか面白いと思ったのだが。
視聴率が悪く「最悪」という声が聞こえる。途中から妙な展開になっているそうで、時間がないので見ていないが。
録画で見る人が多いとの声も。ただ、日本の芸能界ではビデオリサーチ1社の提供する数字にのみ依拠して、良し悪しを断罪する。
どこかおかしいと思わなくてはいけない。
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数字の悪さの一因にタイトルがあるのかもしれない。「世の中おかしくないですか」の方が良かったのに。
日本万歳という味付けの番組が氾濫する中、世の中おかしい、特に政治が!という視点は大事と思うのだが。

by katorishu | 2017-12-08 11:31 | 映画演劇

2017年12月7日

本日発売の夕刊フジ、ぴいぷる欄は風間杜夫さん登場。風間さんは、公開中の、中高年の「婚活」を扱ったコメディ映画「こいのわ」に主演。舞台はチェーホフの「桜の園」を下敷きに、串田和美氏が作、演出、美術を担当する「24番地の桜の園」にチャレンジ。更に来年は大河ドラマ「西郷どん」で西郷隆盛の父役をやる。

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来年、古希を迎えるのに青年のように若々しく、まさに八面六臂の活躍ぶり。中高年の星ですね。




聞き手は僕。コンビニ、キオスク等で売ってます。


by katorishu | 2017-12-07 14:06 | 映画演劇