カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

自民、渡辺喜美議員のパフォーマンス

12月25日(木)
■自民党の元行革大臣、渡辺喜美議員が24日の衆議院本会議で、自民党執行部の方針に反対し、民主党提出の衆議院解散要求決議案に賛成した。自民党内でただひとり「反抗」した。「人気とりのパーフォーマンス」という点は否定できないが、いっていることはまっとうである。集団の意志がある方向にながれる中で「正しいことは正しい」という意見を述べることは、じつはなかなか難しい。

■「村八分」にされる恐れもあり、大方の人は本心は「ちがう」と思っていても、集団の意志に従ってしまうものである。「あいつ一人が目立ちやがって」などといった批判のツブテを必ずあびせられるので、口をつぐんでしまうのである。その点、渡辺氏のパーフォーマンスは自民党に一石を投じた。これが硬直した与党の総選挙封じ込め政策に、風穴を開けることにならばいいのだが。とにかく民意を反映していない政権ではどうしようもない。

■とにかく、「やってみること」。その姿勢が今ほど大事なときはない。老若男女をとわず、なにか新しいことをやろうとすると、かならず、「そんなこと、お前には無理だ」「時期尚早だ」「成功するわけない」などという言葉が、浴びせられるものである。そういう意見はあまり顧慮しないほうがいい。

■閉塞感漂う時代を切り開いていくのは、「常識」に敢えてさからって、果敢に挑んでいく人間である。挑んだからといって、成功するものではなく、失敗する確率のほうが高いのだが、だからといって最初から「失敗を恐れて」挑まなかったら何も生まれない。経済ばかりでなく、文化面でも日本の力はどんどん落ちている。システムにも問題があるが、挑む力の枯渇も一因である。

■本日、銀座シャンテシネでチェコ映画『英国王 給仕人に乾杯!』を見た。誰であったか、大変面白いといっていたので、カミサンと銀座まで出て「夫婦割引」で見たのだが……ウーンという内容で「今ひとつだった」という点でカミサンと一致。ハリウッド映画などとは違ったスタンスで、料理人の「過去」を描いていく。一種のブラックユーモアのただようコメディで、意図はよくわかるのだが……。

■エピソードの連なりばかりで、深まっていかない。人と人との関係が深まっていかないと、感動には至らない、とあらためて思ったことだった。つまり、この映画、感動のセオリーからずれているのである。それでも客はかなり入っていた。単館上映むきのB級映画というべきもので、とくにおすすめもしない。シャンテシネでは『悲しみの乾くまで』のような傑作もよく上映しているのだが。今年はDVDもふくめかなりの数の映画を見たが、ぼくにとってのナンバーワンは『悲しみの乾くまで』。これにつきる。こういう傑作が、東京でも1館でしか上映されない不幸を思う。テレビで喧伝される映画しか見に行かない観客に、大いに問題がある。もっとも、映画館に足を運ぶだけでも映画に貢献していることになるのだが。
by katorishu | 2008-12-25 23:57 | 政治