コラム


by katorishu
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サンデー・プロジェクトが1000回だという

 2月22日(日)
■テレビ朝日の「サンデー・プロジェクト」が1000回記念だという。記念番組として本日は評論家の西部邁氏、桜井よしこ氏、中谷巌氏、姜尚中氏らの論客が出席した。みんな一様に指摘していたのが、物質的な追求ではなく、心のありかたが大事で、そのためには「過去の記録、記憶」を大切にすることであると強調していた。良くも悪くも、今は過去の集積である。つまり伝統の上にのっているのである。

■敗戦によって日本の過去の歴史や伝統は悪であるとして、歴史の記憶を消去するよう、アメリカ占領軍は政策としてうちだした。それに見事、戦後日本はのったのである。冷戦時代はそれでよかったのかもしれないが、冷戦後も、そのモデルでやっていけると思ったのが、間違いだった。その後のバブル崩壊、今の悲惨な経済崩壊が証明している。

■アメリカ化を単純素朴に受け入れ、それを極限にまで推し進めたのが、「小泉竹中改革」である、という点でも四人の論客の意見が一致していた。ぼくも日頃からそう考え、このブログでも繰り返し記してきた。小泉竹中改革の象徴である 「かんぽの宿」問題は「小泉竹中改革」の影の部分をあぶりだし、リクルート事件のようなスキャンダルに発展する可能性がでてきた。

■この問題、当初、朝日新聞も疑義をていした鳩山総務相の行為は「政治介入でおかしい」と社説で主張していた。その後、それを否定するような記事を載せているが、日経新聞はいまだ、郵政のかんぽ売却について肯定的で、西川総裁を擁護する発言をつづけているようだ。
 今に赤恥をかくので、真実を報道したほうがいい。この問題でぶれない鳩山総務相の人気が高まっている。金持ちのお坊ちゃんであるからこそ、あまり「もうけ話」などに首をつっこまない。「坊ちゃん議員」にも、なるほど買うべき美点はあるものだと思ったことだった。
by katorishu | 2009-02-22 22:34