三の酉
2004年 11月 27日
本日は三の酉である。三の酉のある年は、火事が多いと昔から言い伝えられてきた。
本日、渋谷で編集者と打ち合わせのあと、いきつけの喫茶店で4時間ほど粘って仕事をした。三の酉だというので、午後8時すぎ、渋谷の宮益坂の途中にある御嶽神社にいってみた。
新宿花園神社などに比べると、ごくごく小さな神社で、付近の夜店もほんの数えるほどだった。縁起物を売る店も境内に一軒あるだけで、写真に見る通り隙間が見え背景のビニールシートが丸見えであった。10分ほど境内にいたが、御客はゼロで、店番の人も暇なので携帯メールをやっていた。
時代なのだろう。年中行事とともに生きていた人々の生活もかわっていく。
よく変わっていけばいいのだが、どうも悪いほうへ悪いほうへと変わっていくような気がしてならない。
毎日が「ハレ」であるため、「ケ」の合間に出現する「ハレ」の意味がなくなり、ハレがハレでなくなってしまったのである。
感動の鈍磨としかいいようのないものが、日本社会をエーテルのように覆っている。