コラム


by katorishu
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 朝日ニュースターの「ニュースにだまされるな」は面白く、ためになる

 10月3日(土)
■CSの朝日ニュースターの「ニュースにだまされるな」はいつ見ても面白く、示唆の多い情報を得られる。金子勝慶応大教授と文筆家の中村うさぎのコンビがキャスターをつとめ、毎回、その道の専門家を数人よび意見を聞くという番組だ。2時間もの時間あるので話をつめていくことができるし、なによりあまりテレビに出ない「地味な」専門家をゲストによんでいるところが良い。視聴率を気にする地上波テレビと決定的にちがう。

■ケーブルテレビで見ているので、無料ではないが、無料で手にはいる情報は、それなりのものである。月に5000円を超える料金をはらっているものの、はいってくる情報の量も質もちがうので、決して高くなない。新聞も雑誌も本もよまず、地上波テレビばかり見ている人も多いようだが、少なくともCS放送ぐらいは見て欲しいものだ。きっと、世界の見方が少しは変わる。

■地上波テレビでは、加工された偏った情報しか流れてこない。新聞も似たり寄ったりで、こういうマスメディアと身の回り1メートルのあたりからしか情報を得ていると、判断を大きくまちがう、と思うのだが。
 本日の「ニュースにだまされるな」では、教育格差を中心にとりあげていた。親の所得格差によって、絶望的なまで「教育格差」もすすんでしまい、すでに回復不能に近づいている。小学生レベルの学力調査で、親の所得が500万以下の層と1000万円以上の層とでは、平均点が20点も開いてしまっている、という。脳が柔らかいときに、ゲームやテレビなどで5時間も6時間も時間を費やしていては、この社会でまともに生きて行く知識も才覚も志も育ちようがない。

■経済情勢の悪化で、こういう子供たいも増えているそうだ。これは確実に日本の「国力」を低下させる。富裕層にとってもマイナスであるのに、富裕層や指導層は、そのことに思いが及ばないようだ。及んでいれば、もっと適切な手をうっている。なにより「自分益」を優先させるから、これまでなにも有効な手がうてなかった。幸い政権交代がじつげんし、劣化の度合いは弱くはなるだろうが、劣化が好転するかどうか。どんな政権になっても、、すでに手の打ちようがないというのが本当のところだろうが、最後の「あがき」をしてほしいものだ。

■本日、22時より拙作『生き直すパート3』を聞いた。芸術祭のラジオドラマ部門の参加作ということで、聞き直したのだが、時間をおいて聞いてみると、長すぎてカットした脚本のことがあまり気にならなかった。手前味噌ながら、癒やしに通ずる作で、以前であったらテレビドラマ化もありえたのに、と思ったことだった。
by katorishu | 2009-10-04 00:33