コラム


by katorishu
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

ラジオ日本に「カフェラテ」という深夜番組がある

 11月1日(日)
■今年もあと2ヶ月を残すばかり。予定していたことの何分の1しか出来ていない。日々後悔の連続である。人は後悔するために生きているようなものであり、後悔しなくなったら、それで一巻の終わりだ。したがって後悔するうちはまだいいのかもしれない。本日、麻布台のロシア大使館近くにあるラジオ日本にいった。「カフェラテ」という番組の収録。この番組、日本放送作家協会の協力でつくっており二人のキャスターは協会理事で旧知の仲。毎週木曜の深夜午前2時から3時まで放送しているユニークな番組だ。関東ローカルなので、視聴者も限られているが、たいてい脚本家などがゲストで面白い内輪話なども聞ける。ラジオ日本は昔、「ラジオ関東」といわれ、本社は横浜にある。

■本日はぼくもいれて3人の放送作家が「ホームドラマの名手」向田邦子さんが昔書いたラジオエッセーふうの台本について、語った。脚本アーカイブズに向田さんが著名になる前に書いたラジオ台本があり、これをラジオ日本が改めて制作して放送する。それと脚本アーカイブズについて、その意義などについて語った。計5人の「放送作家」が狭いラジオスタジオで向かいあい、カフェの雰囲気で冗談などもいいながらの愉快な時間を過ごした。放送は11月26日(木)26時より27時まで。正確にいえば27日になっている。その前に向田さんのラジオ台本「アナタと夜のハーモニー」が放送されるはず。夜更かしの人は聴いてみてください。心にしみるものがあるはずです。

■ところで麻布台界隈は妙な一角だ。ロシア大使館のほか、アメリカン倶楽部の建物が建築中だが、その隣はアフガニスタン大使館である。近くには霊友会の本部もある。いつも機動隊のバスが信号のところに止まっており、私服の姿も多いようだ。ロシアはまだ「仮想敵国」に準じるのかどうか。昔は右翼の街宣車が必ず止まっていたが、最近は右翼の姿もない。妙に静かなのだが、他の場所とどこか空気がちがう。この界隈を狸穴ともいう。狸が棲んでいて、人を化かすといったようなこともあったのだろう。素朴にそういう「迷信」を信じていた時代のほうがよかったのではないか、と思えるような時代である。
by katorishu | 2009-11-01 22:46