沖縄密約はあったと外務省局長が証言、政権交代の効果
2009年 12月 01日
■沖縄返還に関する「密約」について、元外務相の吉野局長が認めた。密約をすっぱぬき「情を通じた」とのスキャンダルで封じ込められた元毎日新聞の西山記者の記事が正しかったのである。佐藤栄作元首相は沖縄返還でノーベル平和賞を受けたが、当時から強い批判があった。佐藤栄作が首相に在任中、某金融業者から千万単位の現金供与をうけた際、同席していた芸者から以前「証言」を聞いたことがある。「佐藤さんがノーベル平和賞を受けたときたとき笑ってしまいました」と元芸者の女性は語っていた。佐藤栄作は何度もその金融業者にお金の無心にきたという
ところが、その金融業者が逮捕されると、とたんに知らん顔をする。ひところ新聞を大いに賑わせた金融業者で元芸者はその人の愛人であった。
■その芸者の一代記を書こうと編集者ともども二度会って話を聞いた。が、肝心なところで芸者は言葉を濁した。もう少し突っ込んだ話が欲しかったのが、元芸者としても限度があったようだ。ノンフィクションではなく、フィクションであったら書けるかな、と今でも思う。それにしても、こういう密約の真実が明かされたのは、政権交代があったからこそである。今年の流行語大賞に選ばれたのは「政権交代」であるという。
政権交代が時折必要であることの効果をあらためて実感する。