コラム


by katorishu
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劇団ギルド公演、『青い地球の人間図鑑』は面白かった

 2月27日(土)
■某所にデジタル・マガジンの連続ものの第一回原稿を送った。「面白い」という反応が返ってきたのでちょっと気分をよくして高円寺まで。明石スタジオで公演中の劇団ギルドの『青い地球の人間図鑑』を見に行く。

■主宰の高谷氏の作・演出。永年の知り合いであるし、なるべく見に行くようにしている。いわゆるウエルメイドな芝居ではなく、アングラでもないが、ややそれに近い演出法で、ぼくなどとは違う分野の芝居を上演しつづけていて、その意欲、エネルギーにはいつも感嘆する。本日の芝居は、これまで見た高谷作・演出作品では、もっとも面白かった。山田風太郎の『人間臨終図鑑』からヒントを得て作ったとのことで、沖田総司、樋口一葉、ラスプーチン、サラ・ベルナール、川島芳子、サン・テクジュペリの臨終のドラマをオムニバス的に描いたもの。

■ミュージカルの色合いも加味して、高谷氏としては新機軸をだしていて、好感をもてた。役者たちも生き生きしていて、時間をつかっていった甲斐があった。3日間の公演ということだが、もったいない。もっと長い期間の公演でも十分もつのでは、と申し上げた。

■久しぶりの高円寺である。街をぶらつくと、古本屋が残っていた。ブックオフなどとは売っている本が違う。こういう古本屋があるかないかで、その街の「文化度」がはかれる。昔中央線沿線に住んでいたので、高円寺や荻窪、西荻窪、吉祥寺などによく降りた。降りると必ずいくのが古本屋であった。昔のことを思い出しつつ歩いた。このところ、いらだつことも多いが、本日はやや良い気分で床につくことができそうだ。
by katorishu | 2010-02-28 00:46 | 映画演劇