コラム


by katorishu
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紛失した携帯は丸ノ内署に、不親切な映画館の対応

  5月13日(水)
■紛失したと思っていた携帯電話について、auから丸ノ内署で保管しているとの通知。早速とりにいった。拾得物の係に聞いたところ、TOHOシネマから拾得物として丸ノ内署にとどいたそうだ。やはり、シャンテシネで映画を見たとき、客席に落としたのである。その可能性ありと思い、落としたと気づいた日、朝と夜2回もシャンテシネに電話をいれたのだが、「ありません」とのこと。

■じつはあったのである。客席に落ちていたのである。電話にでたのは若い男の声だった。面倒くさいのでよく確かめずに「ありません」と事務的に答えたのか。2度も電話をして確かめたのに、不親切なことだ。イオンにも落とした可能性ありと思い、確認の電話をいれたところ、もしでてきたら連絡をするので電話番号を、といってくれた。東宝でもそういう確認をとってくれたら、電話でかけつけ、auの電話を廃棄しなくてよかったのに。丸ノ内署でauに連絡をとってくれたのだろう。昭和史を多少とでも勉強している人にとっては「丸ノ内署」というと思い当たることがあるのではないか。特高警察が健在であったころ「思想犯」が数多くぶちこまれ、中で拷問等の「虐待」が行われたところだ。3階にむかいながら、そんなことがちらっと脳裏をかすめた。落とし物の対応係は、恐らく定年退職の職員なのだろう、とっても親切で、人柄の良さが顔に出ていた。

■結果としてスマートフォンに買い換えた。携帯電話の番号が数百はいっているので、それが他人の手にはいると困ったなと思い、渋谷警察に届けたのだが。所轄の警察署同士の連携はあまりないようだ。ところで、日比谷のシャンテシネである。この映画館、良い映画をやっていて、しばしば見にいくのだが、しばらくこの映画館に見にいくのをやめようと思った。客商売はこういうことが大事なのである。どこかの店で、ちょっとした忘れものをする。電話して、着払いで送料を払いますからというと快く送ってくれる店と、それは出来ない取りに来てくださいと素っ気なくいう店がある。近くならもちろん取りに行くが、遠方の場合はそう簡単に取りにいけない。送れないのなら結構です、ということになる。相手も遠方の客だからいいやと冷たい反応。そういう店には2度といくかと思う。その土地に住む知人にも、そういう情報をいれたりする。ちょっとした「気遣い」をするしないで、長い間には大きな違いがでるはずである。

■映画を見ていて客席に落としたことは以前にもあった。品川のプリンスシネマだった。このときは映画館をでてすぐ気づいたのでとりにいった。いずれのときも共通るすことがある。ジーンズのジャンパーを着ていたことだ。クロコダイルのマークのはいったジャンパーで、ポケットが浅く、いれたものが外に出やすいのである。デザインをまず第一に考えるので、そうなる。ぼくなどジャケットなど着るもはたいてい「仕事着」である。筆記や携帯、メモ、名刺入れ、ときにはボイスレコーダーもいれたりする。さすがにジャケットには文庫本はいれないが。ポケットがいくつもあって、比較的深いものがいい。でてきた携帯をもってソフトバンクの店にいき、電話番号をスマートフォンにうつしてもらい、やや安堵したが、こうしたちょっとした出来事からも、いろいろなことが読み取れる。
by katorishu | 2010-05-13 21:17 | 個人的な問題