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これからの日本は文化産業と観光で世界と競うべき

 7月30日(金)
■猛暑も一段落ついたようだ。が、体力が衰えている人も多く、ほっとしたとき体調を狂わせがち。本日、夕方神保町である会合を予定していたが、体調の悪くなった人がいてとりやめになった。あいた時間、銀座で仕事。銀座を歩いていて元気そうな声をだす人はたいてい中国人である。とにかく彼等は勢いがある。ビザ発給を富裕層にかぎっていたのにたいし、やや基準をさげて中間層にまで発給するとなると……日本への観光客は激増するにちがいない。

■過日、ある勉強会でもと文化庁の幹部職員で映画評論家でもあるT氏が話していたが、北海道ロケを行った中国映画のおかげで、今北海道にいく中国人が激増しているそうだ。「観光」がこれからの日本の産業のひとつとしてそれなりの重みをもってくるに違いない。家電や車などはもう以前のように世界で売れまくるというわけにはいかない。文化や観光、そのほかソフト面でいかに日本独自のものをうちだし、それをビジネス化していくか。それが日本の生き残る道だと、ますます実感する。

■幸い日本には四季があり、自然環境がきわめて良好で、観光資源は豊かである。文化面でも、日本は東洋と西洋の「架け橋」になりうる豊かな文化を伝統的にもっていた。これを利用しない手はない。別の言葉でいえば「ソフトパワー」である。国民全体の文化レベルをあげることで、作品のレベルをあげ「日本はすごい、文化力があって面白い国」という評価を得ることが、今後世界の中で生きていく上で大事なことだと思うのだが。

■国はもっとこうした文化芸術産業を豊穣にするための「基盤」づくりに税を投入すべきである。財務官僚とべったりしすぎた管総理にはどうも、文化を興隆させるという視点が欠けているような気がしてならない。この人、多分小説などもほとんど読まず、映画も演劇もみず、音楽会、美術展にもあまり足を運ばないのではないか。そういうものがあまり好きではないのでは――と思えてしまう。

■政治とは国民からとった税金をどのように使うかということにつきる。この秋から年末にかけて、民主党がどのような予算を作成するか、その比重のかけかたで、この政権が「国民の暮らし」を優先しているかどうかが判断できる。暮らし優先というと、バラマキと結び付きやすいが、バラマキでは一時的な弥縫策(びほうさく)にはなっても、暮らしの土壌が肥えることはない。「ソフトパワー」を発揮するための基盤づくり。今ほどこれが大事なときはない。

■元気のない日本人が多くなった。普通に生きている人の目が生き生きと輝いていなくては、どうしようもない。本日も駅で遅延の知らせ。「人身事故」である。これは自殺と同義語である。こうも毎日毎日、線路にダイビングする人の多い国が良いわけがない。当面、民主党にかわる政権を担える政党がないのだから、民主党には、バラマキではなく、10年20年後を見据えて「文化の基盤」を整備したり「文化土壌を肥やす」ことに税金をもっと投入する政策を強力にうちだして欲しいものだ。あまり期待しないで、見ていよう。
by katorishu | 2010-07-30 23:46 | 文化一般