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世間はお盆休みに入ったらしい

 8月9日(月)
■巷ではすでに「お盆休み」にはいっているそうだ。生涯を通じて10数年しか勤め人生活を経験せず、あとは「自由業」という名の「毎日が日曜日」の生活を送ってきたので、「休み」ということに対して実感が薄い。休みたいときに休み、仕事をしたいときにする。これが生活の基本である。といっても一種のワーカーホリックでもあるので、一年中なんらかの形で仕事をつづけているのだが。

■お盆休みといえば、まだ放送局に勤めていたころ、東名高速を利用して飛騨方面に友人といったことを思い出す。運転できるのはぼくだけであったので、途中何度も眠くなり事故を起こさなかったのが不思議なくらいである。行き先の、山間の川沿いにある家で酒浸りの時間をすごし、夜盆踊りをしただけで終わった。旧友が独身でその人にふさわしい女性がいるというので、その女性の家にいって何日か泊めてもらったのである。比較的広い家に住んでいたので男3人でも泊まれたが、いい年をした男が初対面(一人はお母さんと知り合い)でずうずうしく2日ほど泊めてもらい酒ばかり飲んで無為にすごした。

■よく足を運んでいた渋谷のバーのホステスが、お盆で帰郷するときき方向が同じなので、それじゃ一緒にいくといいなどといって、行きだけ一緒に車に乗っていったと記憶する。みんな30歳そこそこの年齢で、時代の自由度も今とちがい、少々無茶なこともできた。友人の「見合い」は結局成立しなかったようだ。お盆休みで記憶に残っていることといえば、そのくらいである。あとは勤めているときもふくめお盆だからといって特に休むこともないので、記憶にも残らない。

■子どものころは、お盆にナスやキュウリに割り箸をさしたりして動物の形をつくり、川に流したものだ。ある時期から、河川の汚染の原因になるとかで禁止になったか自粛したかで、やらなくなった。地方の町や村では今でも行っているのかどうか知らないが、東京に限っては風情のある催しがなくなってしまった。

■敗戦このかた、日本ほど伝統文化を葬り去った国は珍しい。ぼくの子どものころ、大人はみんな戦前の文化教育のもとで育っているので、伝統文化が生活の中に生きていた。こんな面倒くさいこと――と嫌悪した時期もあったが、今思うと、消えてしまった生活習慣や年中行事のなかに、捨ててはいけない大事なものが数多くあったという気がする。

■本日は某出版社でウェブマガジンの打合せ。歴史紀行の枠でレポーターをかねて出演するモデル出身の某歴史好きタレントもきて、意見交換。「歴女」といわれる人たちについて、興味深い話を聞いた。歴史上の人物について、激しく恋している若い女性が相当数いるそうだ。えっと思ったり、なるほどと思うことが多く、興味深い時間をすごせた。同時に溜息もでたが。
by katorishu | 2010-08-09 23:04 | 文化一般