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力をつけてきたインターネットテレビ、現役総理の出演は画期的

 1月8日(土)
■webの時代になってきたことを象徴する出来事が新年早々あった。国の許認可などをうけていないインターネットテレビに時の最高権力者の総理大臣が1時間半ちかく出演し、それが生中継で放送されたことである。配信したのは神保氏が長年主催しているビデオ・ニュース・ドットコム。10年前からぼくはよくこのインターネットテレビを見ていた。本日、仮眠して午前4時ごろ目がさめたあと、ニコニコ動画経由で配信されたものを見た。

■社会学者の宮台真司と神保氏が、たいへんわかりやすくマックスウエーバーやソクラテスなどの言葉を引用し、菅総理の政治理念や哲学、小沢問題などに迫っていた。記者クラブメディアの慣例にしたがった「なれ合い」の会見とは、まるでちがった空間で、なるほどweb時代ならではの番組であると思った。一般国民が誰でも総理の発言を編集なしで見ることができる。しかも、なれ合いになっている「政治部記者」とは別の地点にたつ質問者のもとで。これは画期的なことである。

■年末には小沢一郎氏がニコニコ動画に生出演し、エコノミストやフリーのジャーナリストらの質問に率直に答えていた。生放送であり、当然未編集である。あとでいつでもニコニコ動画で見ることができ、検証もできる。かつてないことで、インターネット時代ならではの出来事であった。両方ともぼくは見たが、政治家の本質がよくわかる。本日見た(聞いた)菅総理の話で、この方は「市民運動家」という鋳型にはまった人であることがよくわかる。総理としては自己PRに使いたかったに違いないが、宮台氏らとの「レベルの差」が際だつ結果になった。

■従来のマスメディアの記者会見であったら、短く編集され、ごく一部しか伝えられない。当然、記者のバイアスのかかった情報しか国民には伝わらない。政治部の記者のなかで宮台氏ほどの深さ、鋭さで現代政治の問題点に迫れる人がどれほどいるのか。そんなことを思いつつ見た。そして改めて思った。日本を変えるには、まずマスメディアを変えることが大事であると。

■今後、インターネットテレビやブログ、ツイッターなど、従来の考えでは「素人」といわれたメディアが存在感を増すに違いない。もっともビデオ・ニュース・ドットコムのような一定のクオリティをもったメディアはまだ少数派だが、今後増えていき、選別もすすむだろう。こういうメディアが社会的な影響力をもつことは歓迎したい。とにかく現役総理の初めてのインターネットテレビ出演である。時代はメディアから変わる。一人でも多くの国民に見てほしいと思ったことだった。
by katorishu | 2011-01-08 06:36 | 政治