近所迷惑
2004年 12月 23日
すぐ近くのマンションの解体工事がずっとつづいている。近くの小学校の建て替え工事のときも騒音や揺れで、かなり悩まされたが、マンション工事はもっと近いので、連日、地震の揺れを味あわされている。
決まって朝の8時からはじまる。大型の機械が3台でコンクリートを力任せにたたきつぶし、ひっかいているようだ。一週間程度で終わるかと思ったら、すでに2週間以上も続いている。
こちらは午前4時ごろまで起きていて、それから眠るので午前8時といえば、普通の人の午前3時ごろに相当する。
地盤がつながっているのか、あるいは弱いのか、家はみしみしきしみ、上下左右に揺れ、まことにひどい。学校の工事の際は関係者が迷惑をおかけします、と挨拶にきたが、マンションのほうはおかまいなし。
早朝7時ごろから、隣家でピアノを弾くのでうるさく、かなり気になっていたが、解体工事の音と揺れがあまりに激しいので、ピアノの音など蚊のうなり声程度に思えてしまう。
地下鉄工事の現場周辺や、新幹線の沿線、飛行場の周辺などは、年中こんな調子なのだろう。町へでれば、有線放送や商店の音響が甲高く響き、正常な耳をもっていると、おかしくなる。テレビやウオークマンなど、朝から晩まで騒音にさらされていれば、聴覚が鈍化することは間違いない。微妙な音の差を聞き取れる能力が衰えている人が多い。
微妙な表現の差を感じ取れる人間が減っていくことは、はやり文化の衰弱に通じる。文章などの微妙な味わいを味読する能力も、すでに相当衰えている人が多く、今後、一層画一的な人間が増えていくのでは……と危惧される。