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液状化する政治。ウェットな土壌を思うと、かつてのイタリアより悪くなる可能性

 3月4日(金)
■昨日は青山でニューメディア関係者と意見交換。なるべく発言を控えめにしようと思っているのだが、アルコールがはいると、この国の劣化について語りたくなってしまう。菅直人民主党政権、ますます袋小路にはいりこんでいるようだ。予算案はなんとか国会を通過しても関連法案が通らない。

■政権交代によって欧米のように2大政党による政治を、と国民の多くは期待したのだが、見事裏切られた。かといって、元にもどすことも出来ず、このまま突っ走って、壁にぶちあたるしかないようだ。そのあと液状化がすすみ、社会の劣化にブレーキをかけるどころか、劣化を後押ししかねない。「政治とカネ」といいつのって、これを最優先事項として追究してきた菅政権の閣僚に疑惑の献金があいつででてきた。いやはやである。

■いずれにしても、こんな政情だと、国債の大暴落が現実化する可能性がでてきた。国債暴落は疲弊した経済を痛撃するだろう。にっちもさっちもいかない状態といっていい。解散総選挙をしても、ひつとの党が単独過半数を維持できることはむずかしく、他方、衆参ふたつの院での「ねじれ」もあって、法案がなかなか通らない。通すためには「妥協」の連続で、そのプロセスで骨抜きになっていく。





■この先にあるのは国家の破綻である。ひところのイタリアも少数党が連立し、国会ではなにも決まらず、マフィアが国の中枢にまではいりこみ、混乱がつづいた。ただ日本とイタリアは、国民性といったものが根本的に違う。万事にウエットで、悪い意味での「きまじめ」が要求される日本に対し、イタリアはドライで、良い意味の「アバウト」「いい加減さ」が社会に満ちている。

■アバウトでいい加減というと、日本では「悪」と見られているが、そんな単純なものではない。生真面目は度を超すと、きわめて怖いものになる。他人のちょっとしたミスも許さない、相互監視社会に簡単に転化する。そういう空気の中では個の発意やチャレンジ精神は萎えていく。
「失敗するかもしれないが、とりあえずやってみるか」ここには「いい加減」の精神が宿っている。きちんとプランをたて、必ず成功すると数字できっちり示せなければ却下。冒険やチャレンジをしないのである。する芽をつんでしまう。今の日本を覆っている生真面目な空気である。

■言い換えれば、他人のミスを鵜の目鷹の目で監視する、ある種卑しい精神である。そんな空気の中、若い人のなかにチャレンジ精神が育つはずがない。「まずやってみる」。失敗したら、文明は失敗からこそ学ぶんだから、なぜ失敗したかを学習して、次のチャレンジを、と応援する。そのくらいの余裕や暖かさが大事なのだが、マスメディアも多くの人も、他人の言動に目を光らせ、すこしでもミスがあると、声高に言いつのる。こういう空気を、「嫌な感じ」というのである。政治家はもちろん、国民もイタリアおよび「ケセラセラ」(なるようになれ)のラテン気質に学ぶときにきていると思うのだが。
 (昨日のブログで「ひな祭り」を「花祭り」と間違えました。アバウトなもので。訂正します)

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by katorishu | 2011-03-04 12:15 | 政治