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メア米日本部長の沖縄蔑視発言、そして中国国防費増強

 3月9日(水)
■第二次大戦後、アメリカに敗れた日本は勝利者アメリカの占領政策により「徹底的に改造」された。昭和27年に占領政策は公式には終了したことになっているが、周知のように米ソ冷戦や朝鮮戦争の後遺症等々で、アメリカ軍の沖縄駐留は今に至るまで継続している。

■沖縄返還後もアメリカの駐留基地としての役割はかわらない。一般的には、こういう状態を「植民地状態」という。そんな中、アメリカの外交担当の幹部、メア日本部長が非公式発言ながら、沖縄および日本人について看過できない蔑視発言をした。一部を抜粋すると――

日本の文化は合意に基づく和の文化だ。ここで言う合意とはゆすりで、日本人は合意文化をゆすりの手段に使う。合意を追い求めるふりをし、できるだけ多くの金を得ようとする。沖縄の人は日本政府に対するごまかしとゆすりの名人だ。
 沖縄の主産業は観光だ。農業もありゴーヤーを栽培しているが、他県の栽培量の方が多い。沖縄の人は怠惰で栽培できないからだ。





■日本部長の要職にある人がこの程度の認識の持ち主であるとは驚きである。東京と沖縄に「研修旅行」をするアメリカの大学生に対して講演した際の発言であるそうだが、はからずも本音が出たのだろう。沖縄に米軍基地をおしつけて、日米同盟云々などといっている日本側の識者、要人の姿勢も問題である。

■メア日本部長の発言は例外的ではなく、これがアメリカの本音なのかもしれない。日本政府はこの「失言」を武器に対米交渉で「独立国」としての矜持を示し、対等の同盟関係の構築を築くことに有効利用すべきだろう。

■一方、アジアでの軍拡競争が高まっている。イギリスの国際戦略研究所が8日、世界の軍事力を分析した年次報告書『ミリタリー・バランス2010」を公表したが、そのなかで欧米は国防予算を縮小させているなか、中国の軍事力増強への懸念が東シナ海、南シナ海、インド洋の各地に広がっていると指摘した。

■報告書によると中国の国防予算は2009年が約6兆円と公表されているが、軍事部門の開発費を加え、物価の格差を考慮してドル換算すると1662億ドル、約13兆6000億円になり、これは政府発表の2倍を越える。中国は空母建設も計画しており、軍拡が目立つ。対抗してインドなどが海軍力の増強に乗り出しており、アジアは世界の潮流に逆行して軍拡にむかっているという。

■国際外交は複雑怪奇で、大変な知恵を必要とする。ところが日本は長い間、アメリカのあとに付き従っていればよしとして、事実上、外交力を駆使してこなかった。ろくな外交をしてこなかったといってもよい。国際政治の大きな転換期、変革期にあたって、「大国・中国」とどう向き合うか。それこそ日本が総力をあげて取り組む外交的課題である。メア部長のようなお粗末な人材が「日本部長」として配しているアメリカ国務省の姿勢を見ていると、相変わらず日本は「外交無策」で、だからこそ他国にバカにされる。

■アメリカにバカにされるような政治をやっているから、こういうことになる。日本にとって死活問題となるアメリカと中国。この世界の超大国との間で、今後「小国」に傾斜しつつある日本をどのように舵取りしていくか。よほどしたたかで賢い政治家が日本のトップリーダーにならないと、今後日本は世界からバカにされ続ける。愚かなトップを賢いトップにかえるには、なにより国民がもっと知的で賢くならないと。未だ多くの国民が見ている地上波テレビの内容から推して、うーむである。ゴールデンから深夜にかけて放送されるテレビ番組を見ていると、なにやら悲しく哀れにもなる。こういう内容を良しとしている人が多いということだろう。これでは、アメリカからバカにされるのも仕方がないか、と思えてくる。情け無いことである
by katorishu | 2011-03-09 07:44 | 東アジア