クリスマス・イブ
2004年 12月 25日
クリスマス・イブであるが、一応、仏教徒であるぼくには、なんの関係もない。昨夜、パソコンの調子が悪くインターネットになかなかつながらず、悪戦苦闘するうち朝になってしまった。
久しぶりに睡眠薬を飲んで寝た。熟睡できたのはいいのだが、起きたのが午後の7時。まったく夜昼が逆転してしまった。
昼食だか夕食だかわからないような食事をして、外出。喫茶店で執筆。2月公演の短編戯曲をなんとか仕上げた。まだ推敲をしようと思うので、主催のレクラム舎には送らず。
近所では相変わらず、マンションの解体工事で地震のような揺れが続く。日本の住宅政策の貧困さなのだろう、年を追って、住宅の面積が減っていっているようだ。
一年前、近くの比較的大きな家が解体された。立て替えかと思ったらそうではなく、三つに区切って売却したようだ。最近になって三等分された狭い土地に3戸の家が建った。土地代を含めれば恐らく5000万をくだらない価格なのだろうが、新建材の安っぽい家である。
欧米であったら貧民窟に近い状態の家並みが、日本では「高級住宅街」なのだそうだ。
今でも日本はODAと称して海外に多額の寄付をしているようだが、そんな余分なお金があるのなら、国内の都市整備に有効利用したほうがいい。
過剰な「私権」は抑え、土地も「公共財」であることを国民に周知させ、ちゃんとした都市計画をたて、美的で機能的な都市作りをしてもらいたいものだ。
東京は「ゲロを吐いた」ような街であり、まったく美しくない。デジカメを買ったので、持ち歩き町並みを撮影しようとするのだが、「絵になる」景色が極めて少ない。
たとえばモスクワなど、どこを撮っても「絵になる」風景にあふれている。先進国ばかりでなく発展途上国でも自然が豊かなので、撮影に値する光景がいくらでもある。
ところが日本は(都会では)残念ながらそうではない。
ぼくの子供のころ、東京でも自然が豊かであっただけでなく「絵になる」光景が至る所にあったのに、今は本当に少ない。