コラム


by katorishu
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

政治の混迷きわまれり。原発問題を争点にした解散・総選挙の可能性がでてきた

 7月15日(金)
■人と会うと暑いですねえが、通り言葉になってしまった。日陰はまだしも日中の日向の暑さは息苦しくなるほどで頭がくらくらする。ビルなどにはいる。例年とちがってクーラーが過剰にきいていない。それがぼくには好ましい。夏の効き過ぎの冷房は酷暑と同じく、体がうけつけない。

■昨日は銀座、神田、また銀座と移動し会議や仕事の打ち合わせ。なかなかスムースに事が運ばないようで、知恵のだしどころなのだが。難しい時代になったものだ。「そんなもんでいいんじゃないの」が通った1970年代、80年代がまるで「夢」のようでもある。この時代を知らない若い人と知っている人のギャップも大きい。表面上、妙に素直な若者の多いことも気になる。

■ところで政治である。菅首相が突然「脱原発」を宣言したことで波紋がひろがっている。政治ブログのなかでは、元毎日新聞政治部の板垣氏による「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」を毎日、愛読しているが、最近のブログで板垣氏はこう記す。『小沢一郎元代表は、菅直人首相に「脱原発」明言を指示し、霧に包まれた空間のなかで、目障りな政敵・仙谷由人代表代行を血祭りに上げようとしている』。なるほど。





■菅首相の「脱原発」を批判する与野党の政治家は、「原発推進派」として印象づけられ、脱原発に心情的に傾く「世論」を敵にまわすことになる。そんな戦略があるという。いずれにせよ、今年中に「脱原発」か「原発推進」かの二者択一で総選挙が行われる可能性が強くなった。どんな展開になるにせよ、現状の政治の停滞は看過できないほど深刻なので、停滞を打破するためには、荒療治が必要だ。

■中小零細の多くは崖っぷちにある。政治が変わることで、沈滞した社会の空気を変える。それが今ほど大事なときはない。このままでは被災地の復興だって進まないし、文化は停滞する。崖っぷちにあるのは、この日本である。日本を変えるのは国民の一人一人の意識である。そして、意識を決めるのは情報であう。その情報の圧倒的多数は、「大マスコミ」の垂れ流す情報。Webの影響力が強くなってきているとはいえ、まだまだ弱いし、流れる情報も玉石混淆だ。混沌としており、情報の「交通整理」ができていない。混乱のまま奈落の底に落ち込んでいくのではないかと、思ってしまう。
by katorishu | 2011-07-15 06:41 | 政治