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「きたやまおさむ アカデミックシアター2011」にいった 

 10月15日(土)
■銀座の三井ホールでの北山修の「きたやまおさむ アカデミックシアター2011」に足を運んだ。知り合いが主催しているのでいったのだが、3時間近くを楽しくかつ有意義に過ごせた。北山修といえば一時期、フォーククルーセーダーで一世を風靡した人だ。今は精神科医としての活動のほか、九州大学の教授をしており、このたび定年退職をしたばかり。熱烈なファンがいることを改めて確認した。本日のテーマは日本人になぜ自殺が多いが、それはなぜなのか、古事記など日本の神話、鶴の恩返しの民話などを分析すると共にフロイトのエディプスコンプレックスを引用し、わかりやすく解説してくれた。

■ときにジョークをまじえ、明快に語る。日本では伝統的にパッと散ることを潔しとし、水に流す禊ぎなど、消えていくことの美学があるが、今はそんな日本人式の美学に敢えて逆らうべき時に来ているのでは、というのが北山氏の主張である。「われ、悲しみは水に流さず」を強調していた。古事記や日本書紀の神話や鶴の恩返しの民話などを例に、フロイトの精神分析の理論などを適用して大変わかりやすく解説し、人を飽きさせない。エンターテイナーでもあるのだな、と思った。連載原稿執筆のため、たまたま日本神話やフロイトを読み込んでいたので、興味深く聞いた。





■ぼくにとって改めて新味のある話ではないものの、北山修の、語り口のうまさに感嘆した。間の取り方、ジョークのはさみ方、どれをとっても講演の名手である。ところで、明日が北山修の音楽仲間で自殺した加藤和彦の一周忌だという。北山修も本日触れていた。フォーク歌手で北山修の仲間でもある杉田次郎が後半、北山修作詞の歌を数曲披露した。渋い声でこれもよかった。北山修作詞、加藤和彦作曲の「あの素晴らしい愛をもう一度」は、胸にジーンときた。

■帰宅してテレビをつけるとNHKBSプレミアムで、加藤和彦の追悼番組をやっていた。醜くてもいい、とにかく生き抜くこと。それが今ほど大事なときはない、とあらためて思ったことだった。
by katorishu | 2011-10-16 00:14 | 映画演劇