コラム


by katorishu
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歳月人を待たず

 1月12日(水)
 新年になったと思ったら、早くも月の半ば近くが過ぎてしまった。予定していたことの半分もできていない。まだ残された時間が多くあったころの、無為無策に過ごした時間が悔やまれもする。だが、それに気づいたときは、もう決定的に遅いのである。
歳月人を待たず_b0028235_2103952.jpg

 本日、早稲田大第二文学部の授業。フィクションを書く心構え、日頃心がけることなどを中心に話す。生徒はほとんど休まず常時出席する15人ほど。出席はとらないので、ほどよい数になった。
 一頃の浮ついた空気の生徒はいない。そんな生徒はそもそも、しんどい「シナリオ演習」など受講しないか、途中で「見限ったか」「あきれめて」出席しない。
 「もぐり」の生徒が常に数人いて、こちらのほうが熱心な場合もある。そんな中から一人でも「映像作家」に値する人材が育っていってほしいものだ。世界に通用する作品といったら、やはり「映画」である。
 映画は家庭でテレビやビデオなどで見るのではなく、ぜひとも映画館に足を運んでみてほしい。家の中の明るくて、小さな画面で見るのと、暗い映画館の大きなスクリーンで見るのとでは、別の作品かと思われるくらいに違う。
 そろそろ年金生活にはいる「団塊の世代」の人間に、もっと文化、芸術面に時間とお金を使ってもらいたいと、切に希望する。彼らの時間の過ごし方が、日本の将来を左右することになるだろう。
by katorishu | 2005-01-13 02:14