コラム


by katorishu
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被災地のがれき処理、被災地以外の自治体が傷みの一部を受け入れないと解決しない

 2月24日(金)
■被災地につみあがった瓦礫が行き場を失い、大変なことになっている。たとえば宮城県では、通常の一般ごみの19年分、約1569万トンがつみあがったままで、腐臭をはなっているという。被災地のみで処理できるはずもなく、他の都道府県が肩代わりをするほかない。ところが、他の自治体の多くでは、がれきの受け入れに反対の運動が起きていて、がれきは被災地に放置されたままだ。通常のごみ処理のときも、似たような問題が起きるが、今回は規模がちがう。

■誰だってごみやがれきを受け入れたくはない。まして、福島のがれきなど放射能をふくんでいる可能性が強い。受け入れたくない気持ちはわかるが、被災地以外の自治体が受け入れを拒否すれば、結局、被災地にがれきは積み上がったままになる。被災地は二重、三重の被害をこうむるわけである。災害は「お互いさま」の精神で、すこしでも余裕のある所の住民が傷みを分かち合わなければ、どうしようもない。一般のゴミ処理のときも同様で、どうしても住民のエゴがむきだしになる。結論からいうと、被災地の住民の「傷み」のいったんでも、被災地以外の住民が背負ってやらないといけないのではないか。多くの自治体が少しづつでも負担すれば、解決できる。それ以外の解決はむずかしいのだから、ここは助け合いの精神を発揮して欲しいものだ。
昨日は、朝いちで渡す原稿と格闘し、徹夜近い状態で、東大での会議に。おわって脚本家のSさんらと本郷三丁目近くの酒場で歓談。楽しいひとときだった。
by katorishu | 2012-02-24 07:19 | 社会問題