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レクラム舎の芝居『S町の物語』を面白く見た

 5月20日(日)
■劇団「レクラム舎」の公演『S町の物語』を見た。両国のシアターXで。東京オリンピックが開かれたころの昭和の下町S町を舞台にしたアングラ調のコメディディ。作・演出は鈴木一功氏。一功氏は三軒茶屋で生まれ育ったと、ぼくはきいている。したがってS町とは三軒茶屋からきているのだろう。ここにあった算盤塾を舞台に、そこにやってくる「生徒」のかかえている様々な問題があぶりだされる。生徒は全員が「大人」。突然河童が出現したり、レクラム舎流のアングラ演劇の、おどろおどろした要素を加味した構成。

■全体のナレーター役として一功氏が登場し、現在から懐古して当時を語る。じつは4年前に初演されていて、今回は再演だが、再演も楽しく見ることができた。知り合いの役者が何人も登場していることもあって見に行った。高度経済成長で変貌するS町に開発業者がはいりこみ、札束で土地の買収をしようとし、それが算盤塾にも波紋をひろげる。最後は、ホームドラマ調にハッピーエンド。レクラム舎調の芝居に慣れていない人には、どうして突然ここで河童が登場し、裸踊りに近い展開になるのか・・・・などと不満もあるようだ。事実、公演がおわって両国のガード下の中華で、俳優やお客もまじえ数十人で歓談したが、そういう意見をいう人もいた。いろいろな見方、感じ方があっていいだろう。ぼくは、毎度、アングラ的要素に固執するレクラム舎の芝居を楽しんくでいる。劇団結成から数十年、こういう時代、劇団活動をつづけて年に数回公演をつづけること自体、大変なことである。継続していること自体に意味がある。次作が待ち遠しい。
by katorishu | 2012-05-20 15:39 | 映画演劇