コラム


by katorishu
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ユーチューブで有名になりたい若者が増えているという

 7月2日(月)
■動画投稿サイトのユーチューブ。ここが若者の新しい「表現の場」として注目されている。7月2日の朝日新聞が、「夢つかむネット動画」と題して新しい傾向について報じている。ユーチューブは今や世界で8億人が見ている。パソコンとカメラさえあれば、誰でも世界にむけて発信できるのである。考えてみると大変なことで、そろそろこのサイトを通して「ビジネス」になる機運が生まれてきた、といっていい。

■ユーチューブを利用して世界で注目をあびているのがHIKAKINさん。日本の若者だが、口だけで何種類もの楽器の音を演出するビートボックスのパフォーマーである。月1本5分ほどの動画を投稿しているが、彼の動画を「お気に入り」に登録している数は36万人。AKB48の公式チャンネルを上回る。彼は今年1月仕事を辞め、動画投稿だけで暮らしていくと決めた。収入源は投稿動画のはじめにつくCMで、彼はCMでサラリーマン並の収入を得ているという。

■テレビにも何度かでたが、「細かく支持され、やらされている感があった。ユーチューブなら自分のペースで番組ができる」という。ユーチューブに新しい表現の場をもとめる若者が増えており、プロのコメディアンたちもチャレンジしはじめている。グーグルは2007年から広告収入を投稿者と分け合うパートナーシッププログラムをはじめた。「広告会社や制作会社の意向が入りがちなテレビに対して、自分の好きなことを思い通りやれるメディアとして人気がでているのだろう」と批評家の濱野智史さんはかたる。新しい「表現の場」が生まれると共に、、ビジネスとしても成立する時代がきたのである。
 内容面で、まだ工夫の余地がある。ユーチューブのみに限定するのではなく、ここと他のサイトなどを連動させた「新しい表現の形」も生まれルのではないか。注目したい。
by katorishu | 2012-07-02 08:01 | 文化一般