コラム


by katorishu
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激変期には「用無し」になる職業も多い。この世は常ならず

8月1日(水)
■「ヘルスター・ケルスター」以来、映画を見ていない。毎週1回くらいは見たいのだが、なかなか時間を作れない。基本的に映画は映画館で見るものと決めているので、テレビ放映やDVDでみる「映画」は見たことにならない。それはともかく、映画という産業はじつに面白い。昭和初期の東宝と松竹の争いなど、それ自体が極めて人間臭いドラマである。現在、仕事の必要があって昭和初期の映画・演劇について調べている。無声映画がトーキーにかわるころで、大変な激変期であった。

■新しい技術であるトーキーに対して、賛否両論が出て、興味深い。楽師や活弁など、トーキー化によって失業の危機にさらされるので、なんとかトーキー化を阻もうとする。しかし、個々人の力ではどうしようもなく、時代はトーキーに向かって一気になだれれていった。楽師や活弁の大半は失業である。時代の変化と共に必要とされなくなる職業というものがあるのである。戦後60数年繁栄を誇ってきたテレビ業界も今後「斜陽の坂」を急激に滑り落ちていく気配だ。時代は常にかわる。この世は常ならずが人生の実相である。このことに無自覚な「関係者」が案外おおいのに驚く。さて本日、乃木坂の事務所で乃木坂研究会が発足。ここから何か意味ある情報等を発信していきたいもの。
by katorishu | 2012-08-01 14:26 | 文化一般