コラム


by katorishu
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「不良少年の夢」試写会

 2月8日(火)。
 日比谷の飯野ホールで行われた映画「不良少年の夢」の試写会に行く。知り合いの映画プロデューサーが見て欲しいというので出かけた。確か「ヤンキー先生」とかいうタイトルで「不良少年の夢」試写会_b0028235_0414280.jpgテレビ
ドラマになった作品で北海道の余市にある北星高校の教師の体験に基づいている。北星高校は全国で初めて「高校中退者を受け入れる」高校として知られた。映画は家族からも学校からもはじきだされ行き場を失った義家という生徒が、おもむいてくるところからはじまる。暴力沙汰をふくめさまざまな「問題行動」のはてになんとか高校を卒業するまでの義家少年の葛藤と、真野響子演じる女教師の努力を軸に展開する。教師たちの努力で「夢」をもてるようになった少年はその後、大学を卒業し、この高校に教師として赴任してくる。感動的な場面が随所にあり、終わったあと開場から大きな拍手がわいた。
「不良少年の夢」試写会_b0028235_0324476.jpg(義家氏は実在の人物で、舞台挨拶の写真左の人物)よくある話といえばいえるが、監督の花堂純次は斜にかまえたりせず、問題に真っ正面からあたって「真っ向勝負」をしている。
「教育とは方法論ではなく、ぬくもりなんだ」と原作者の義家氏は挨拶で語っていたが、その言葉が素直に迫ってくる感動の作だ。真野響子の女教師役もよかった。
 小さな独立プロの作なので、まだ劇場公開が決まっていないというが、多くの人に見てほしい作品だ。軌道からはみでてしまった若者を勇気づけるものと確信する。
by katorishu | 2005-02-09 00:45