コラム


by katorishu
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子供の日、65歳以上の「高齢者」が子供の倍の3000万とは。懸念すべき事態。

 5月5日(日)
■本日は子供の日。昔は端午の節句といい、鯉のぼりをあげる家も多かった。今、鯉のぼりをあげている家を見ることはほとんどない。日本の伝統的習慣が軽視され、欧米の習慣がすっかり定着してしまったようで、ぼくなど苦々しい思いでいる。日本の伝統的な習慣は商業主義にのりにくく大企業がからまないので、衰退していったのか。大いに問題である。

■総務省の統計によると、子供の人口は減り続け32年連続で記録を更新しているという。一方、65歳以上の「高齢層」は3000万人を突破した。子供の数はその半分程度。これが歴史的にみてどれほど異常な事態であるか、認識しておいたほうがいい。少子高齢化のもたらす困難さは、これからが本番である。今後、2,30年間、日本はこの問題に悩まされ、社会がまともに機能しなくなる恐れもある。

■政治家や霞ヶ関の官僚が、本気でこの問題を深く考え、憂えているとは思えない。自分の出世や保身、自分が議員であり続けること等に比重をかけ、基本的に現状維持を望んでいるとしか思えない。システムが大きく変わることは、自分たちの立場を危うくさせるので、本気で対策に取り組まない。恐らくそんなところだろう。すでにタイタニック号の状態にあるのに現実を直視せず、期待値で動いている人たち。危ないなと改めて思う。子供は国の宝といわれたが、もう一度この言葉をかみしめることだ。今後の「日本問題」は「少子高齢化」問題といっても過言ではなく、これをどう解決していくか、世界も注目している。国全体の問題であり政府のやるべき最優先事項の一つである。
by katorishu | 2013-05-05 20:20 | 文化一般