芝居ベンチ、初日
2005年 02月 25日
三軒茶屋の小劇場で、3人の脚本家による競作「ベンチ」の初日の幕が開く。稽古とはまた違った緊張感が漂い、これはこれで面白い。
3者3様の作劇術で、一人の観客として、面白く見た。終わって、スタッフや芝居関係者と、近くの飲み屋で恒例の飲み会。欧米と比べて、芝居が国民の中に定着されていない、欧米ではごく「普通の人」が日常の習慣として劇場に通う……と海外公演が多かった某役者は語っていた。
「芝居なんて、面白くない」という人に限って、ほとんど劇場に足を運んでいない。芝居にもピンからキリまであり、たまたま面白くない舞台を見たため、そう決めつけるケースもあるようだ。
テレビでも映画でもない、「ライブ」の芝居の良さを、もっと多くの人に体験して味わって欲しいものだ。
ぼく自身、以前はあまり舞台を見にいかなかった。が、舞台脚本を書いたり演出をするようになって、しばしば舞台を見る。面白くないものも確かにあるが、舞台ならではの新鮮で胸がときめく舞台というのがあり、これは他のジャンルでは味わえない。