歳月人を待たず
2005年 03月 01日
新年になったと思ったら、もう2月も終わり。
予定していたことが、ほとんどスケジュール通りに進まず、少々焦っている。
今月末には書き上げる予定であったノンフィクションが、あまりすすんでいない。もし、担当編集者の方、これを読んでいたら、陳謝。
三軒茶屋の小劇場での舞台「ベンチ」が、昨日、終わる。夜、恒例の打ち上げが、茶沢通りの寿司屋の二階で行われる。
若い人は、ほとんど芝居がはじめての「素人」で、初舞台だった。まだまだ……の人も多かったが、初舞台とは思えない力を見せた人もいた。
今後ともプロの役者としてやっていくのは、並大抵のことではないが、彼らは彼らでこの芝居を通じて、確実に何かを得たはずだ。
いずれにしろ、「激変期」であり、むずかしい時代だが、見方を変えれば「面白い」時代ともいえる。
「あと20年、若かったら……」と思うことがある。
こういう時代こそ、意欲ある者の前にはいろいろなチャンスが転がっているのだが、当の若い人はなかなかそれに気づかない。
気づいたときには、チャレンジする意欲も体力もなくなっている……。
本当は年齢など、あまり関係なく、「やる気」さえあれば、中高年になっても、相当のことができるはずなのだが。江戸時代、50台後半になってから、日本全国を測量して日本地図をつくった伊能忠敬など、その典型である。
もちろん、若い者と同じことはできない。
中高年には中高年ならではの知恵や体験の裏打ちがある。若者偏重の文化がひろがっているが、「団塊の世代」あたりを中心にした中高年世代に、ここは一がんばりして欲しいものだ。
今の日本は、例えればタイタニック号の上でポーカーをやっているようなものである。
このままだと、確実に沈む……。