コラム


by katorishu
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春らしい陽気。いかにもオッサンらしい二人の言葉が気にさわり、ある町がちょっと嫌いになった

 3月23日(日)
■三連休の最終日、東京は晴天で気持ちがよく、こんな日に家にいては、それこそ、もったいない。午前中、リュックを背に自転車で走り、コーヒー店に入り、資料読みや原稿書き。アマゾンのKINDLEで英語の本を簡単に買えるのは、ありがたい。シェールガス革命の進展で変化の兆しをみせるアメリカのエネルギー産業の現状について、アメリカで出たばかりの電子書籍を購入し、すぐに読めるのはありがたい。

■昼食をとってから、カミサンと今度は徒歩で大井町から大井町線ぞいに歩き、さらに池上線方向に歩き、中延というところにきた。初めて足を踏み入れる町だ。庶民的で、古い商店街が細長くつづき、地方の古い都市を一瞬思い出させた。40分ほどの歩行で、やや汗をかいた。コーヒー店でKINDLEで購入した本を読み、あとはぼんやり、来し方行く末を考えたりした。隣に中年の、いかにもオッサンという印象の二人。大きな声で話している。どうも車関係の仕事をしているようだ。二人が「長居している」こちらに、あてつけるように「コーヒー店で何時間も勉強してるヤツがいるんだよな。勉強なら図書館でやれって」などと声高にいっている。我々は入ってからまだ1時間ちょっとであったが、「1時間が限度だよな」と言い始めた。二人は我我より長く大きな声でしゃべりつづけている。

■その店、本日は特別に19時半で店をしめるとの張り紙がでており、店内はすいていた。僕にいわせれば喫茶店やコーヒー店で勉強したり読書したりしている人を見ると、ほっとした気分になる。混み合っているとき何時間も席を占領しているのは問題だが、席があいている時間なら、勉強大いに結構。だみ声で傍若無人にしゃべるオッサンやオバサンより、彼等、静かに読書したり勉強をしている人たちに好感を覚える。最近、定年退職をしたと思われる男性が一人で読書している光景をよく見かける。大声でしゃべり、甲高く笑う人たちより、彼等は姿勢がいいし、知的。隣の二人のオッサンの言葉を聞いて、ちょっとこの町が嫌いになった。この店の居酒屋に入ろうとしたのだが、やめて電車に乗った。人はこんな些細なことで、人や町が嫌いになったり、好きになったりする。
by katorishu | 2014-03-23 20:47 | 文化一般