コラム


by katorishu
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ディズニーランド、入場者が今期3000万人を超え最高益。ディズニービジネスは強い

 4月22日(火)
■消費税増税で中小零細小売店などが苦戦するなか、東京ディズニーランドは2014年3月期の連結営業利ディズニーランド、入場者が今期3000万人を超え最高益。ディズニービジネスは強い_b0028235_10412322.jpg益は前の期より35%増の1100億円強で、過去最高となった。入園数も東京ディズニーランドと東京ディズニーショーをあわせて3000万人を超えたそうだ。開業30周年のイベント効果や円安により外国人観光客の増加が背景にある。とくにこのところ経済が好調な東南アジアからの観光客が増えており、ついでにディズニーランドに足を運ぶようだ。

■食事や記念グッズの購入など一人が園内で買う購入額も増えていて、消費税増税によるマイナスはあまり出ていないという。ただ、30周年効果の反動で15年3月期の利益は減ると経営側は考えているとのこと。「娯楽の王者」ディズニーランドの商売は依然として強い。ディズニーのアニメ映画も世界では独壇場で、ミッキーマウスなどのグッズの権利ビジネスも大変なものだ。





■いわゆる著作権ビジネスである。著作権は、以前は関係者の死後25年であったのを、ディズニーがミッキーマウスの著作権が切れる前に当局に働きかけ50年にのばし、さらに今では70年に伸びている。巨額のマネーを生む著作権ビジネス。著作権者の権利が守られて結構という声がある一方で、長い著作権のため一部「売れ筋」の著作(活字、映像など)は日の目を見るが、地味であまり多くの人が関心をもたない作品は、死蔵されたままである。作品の価値は時代によって変わる。ある時代に「面白くない」「価値がない」と思われたものが、時代が変わると意味をもち多くの関心をひき、逆に流行っていたものが見向きもされなくなる。文化史を読めば歴然である。個人の好みの変化も同じ。

■だからこそ「アーカイブ」が大事なのだが、アーカイブをすすめる上で最大のネックのひとつが『著作権』である。もちろん著作権は必要だが、50年、70年もの長さが果たして良いことなのかどうか。僕も活字の作品を中心に「著作権者」の一人だが、著作権は25年程度でいいと思っている。日本では著作権の長さは当事者の死後50年である。公にされたものは、ある意味「公共財」でもあり、人類の「知恵や想像力の結晶」でもある。できるだけ多くの人に無料公開されたほうが、人類全体の文化向上に役立つと思うのだが。今、これをいうと、著作権団体などから「白い目」で見られる。
by katorishu | 2014-04-22 10:42 | 文化一般