テレビドラマ『MOZU』を見た。出色の出来。
2014年 05月 02日
■テレビドラマ『MOZU』の4回目を見た。TBSとWOWOWの共同制作ドラマで、『ダブルフェイス』に続く2弾目だという。最近のパターン化したテレビドラマはあまり見ていない(見る気がしない)が、たまたま昨夜、このドラマを見て、これはなかなかの出来と思い、最後まで見た。なにより役者のオーバーアクションの「おちゃらけ」がないのが良い。ストーリー展開の妙や、警察内の刑事と公安の戦いに焦点をあてた骨太のドラマで、これは並の脚本家では描けないなと思って見ていたが、最後に原作が逢坂剛氏の「百舌」シリーズと知って納得した。
■逢坂作品の中でも人気を誇る作品で、巧みな叙述トリック、激しいアクション、生々しい警察内部の描写のため、「映像化不可能」と言われ続けてきたとのこと。映画制作も手がけるWOWOWとTBSが組んで制作したことの、プラス面がでた作といっていいだろう。4回を見た限りでいうのだが、西島秀俊、香川照之、真木よう子等が独特の個性を発揮していて、迫力がある。脇の俳優陣もいい。次を見てみたい気にさせる近頃では珍しいドラマだ。監督は羽住英一郎。脚本は仁志光佑。テレビドラマもまだ捨てたものではないなと思った。