80歳になる渡辺美佐子さんがチャレンジするシェークスピア原作の『リア』を見た。
2014年 06月 03日
■冷やしすぎのクーラーで風邪をひき、本日も38度の発熱。ずっと家でごろごろしていた。昨日、渡辺美佐子さんの舞台「リア」を座 高円寺で見た。女性ながら男性のリア王にチャレンジする異色作。渡辺さんは80歳と思えぬ若々しさで感嘆した。佐藤信の構成・演出。シェークスピアの戯曲(小田島雄志翻訳)から一字一句とって構成したとのこと。「人は泣きながら生まれてくる。否応なく引っ張りだれてしまった悲しみで泣く」等々、金言が散りばめられている。
■渡辺さんはこれまでチェーホフやシェークスピアの戯曲を演じたことはないという。長年俳優をつづけてきた実力派の女優には珍しい。『リア』は去年に引き続き2回目ということだが、渡辺さんのこの作にかける心意気や迫力がつたわってくる。80歳で堂々とした現役ぶり。感嘆するしかない。7月にあらためて渡辺さんにインタビューをし「自伝」の連載後編がはじまる。秋には平幹二朗さんと新しい舞台に挑む。超高齢化社会の星といってもいい。
昨日が2日目でまだやっています。見て損はない舞台です。