渋沢栄一がいなかったら早稲田大学の今はない。教育面でも大変な貢献をした
2014年 10月 16日
■渋沢栄一は一橋大など幾つもの教育機関の創設に貢献したが、大隈重信が創設した早稲田大学も、渋沢栄一の存在なしに「私学の雄」たりえたかどうかわからない。
早稲田大学設置の際、多額の寄付金集めの先頭に立ち、自らも多額寄付をした。
さらに1917年に起きた「早稲田騒動」に際し、献身的な行為でこれを収拾した。運営体制をめぐる大隈家と反対勢力との争いで、渋沢栄一がいなかったらどうなっていたか。
■静岡藩に引っ込んでその地で暮らそうとした渋沢栄一を「今は新しい国創りの時だ。お互い神様になろう」と説いて出来立てのホヤホヤの大蔵省に引っ張りこんだのは大隈重信。
大隈が亡くなると再び騒動が起こるが、この時も渋沢栄一が収めた。
本書には早稲田大学創立35年記念式典における渋沢栄一の素晴らしい祝辞が載っている。
拙著「渋沢栄一の経営教室Sクラス」を書く際、島田教授の著書を参考にさせていただきました。