コラム


by katorishu
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今や膨大な数にのぼる定年退職者のその後の生き方が日本の今後を左右する

12月27日(土)
■今年もあとわずか。1年を振り返ると、人それぞれ、さまざまな感慨がわくことでしょう。いずれにしても、健康には充分気をつけてください。
ところで――
毎年減っている「若年層」に、膨大な数の老齢人口がおぶさる構図は、この先機能しなくなります。
これは小学生でもわかる道理。
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■ピラミッド式の人口構成を基盤にした現行の社会運営のシステムは早晩機能不全に陥ります。今の日本は崖っぷちにむかって走っている車のようなもの。車そのものは最新式のハイブリッドで堅固にできていても、崖から谷に転落したら、元も子もありません。
しかし、政官財の指導層に、どうも危機感が薄い。口ではいいことをいっても、結局は『自分益』や『既得権益層』の保全を優先し、実行がともなわない。

■一方、個人レベルでは、いろいろな動きがでているようです。過日、某所でお会いした定年退職氏は、自分で考えた、シキミという木を素材に釣りのテグスなどを使って手作りの小型ラケットを作り、いろいろな人に差し上げているといいます。ボランティア行為だが、脳とのつながりの深い指を
使い創意を凝らすことで、認知症や病気になりにくい。
1個つくるのに1週間ほどかかるそうです。

■「おかげで健康ですね」と某氏。
「若い人の手」をわずらわせないことを日々こころがけるだけで、それ自体が一種の「社会貢献」となるのですね。一人一人の出来ることは微細だが、100万200万の人が心がければ、膨大なエネルギーとなります。

■もちろん、ボランティアではなく、「金儲け」も結構。元気な老齢者は大いにやるといい。ただし、それが社会や国に害を及ぼさない限り。
これこそ『日本の近代を創った』渋沢栄一が終生主張してきたことです。

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by katorishu | 2014-12-27 13:14 | 社会問題