カレンダー
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

久々に結婚式に出た。新郎はフジヤングシナリオ大賞を受賞した有為の新人

 4月29日(水)
■世はゴールデンウイークとやらだが、「毎日が日曜日」で「毎日が仕事」の僕には関係ない。
 前から予定していた結婚式に出席した。久々のことだ。新郎の宮本陽介君は、ぼくが私的に時々開催している「勉強会」のメンバーの一人。フジヤングシナリオ大賞を受賞し、創作テレビドラマ大賞の最終候補にも残った。4年ほど前のことだ。
b0028235_18361660.jpg
■創作テレビドラマ大賞は放送作家協会とNHKが共催し、40年ほど続いている老舗の新人発掘システムで、ここから有為のドラマ作家が何十人と育っていった。以前、放送作家協会の常務理事をやっている関係で、この懸賞ドラマにかかわった。
 その時の体験だが――最終候補に残った彼の原稿を読んだとき、40代半ばの女性が書いたのでは、とおもった。その時点では作者の性別も年齢等も伏せられている。古本屋を営む40代半ばの女性が主人公で、心の機微がよく描かれていた。

■最終審査の司会をやったので、投票権はなかったが、今回の大賞はこの作と思って審査会に出席した。ところが、評価する人が思いのほか少なく、佳作にも残らなかった。
突出した作(滅多にでないが)だと、比較的票が集まるのだが、僅差の場合、10人いれば10の評価で、正直言ってこんなに見方が分かれるのかと驚く。ある審査員の「良い」と思う点が別の審査員の「そこがだめ」となる。審査員はいずれもドラマ制作やドラマ脚本に通じているはず。それが、この調子である。これでは「落ちた作」の中に佳作がありうるな、と思ったことだった。
誰であったか、「脚本家は運だよ」といっていたが、それも一理あると思ったことだった。

■脚本家になりたい人が相当数いて、懸賞ドラマ等も多い。一方、ドラマ枠が昔と比べ激減しているので、力がありながら受賞後、機会に恵まれない人が多い。これはという人に声をかけ、ときどき勉強会を実施する一方で、書く機会をあたえたいと思うのだが。「衰退産業」の業界では、なかなか思うようにいかない。

■宮本くんはいずれ頭角を現すと見ている。ただ、「衰退作業」の分野に固執するのではなく、グローバルに通じる世界で勝負をすべきと、アドバイスしている。
WEBの発達は著しく、東京オリンピックあたりを境として、旧メディアとニューメディアの「売り上げ」等は逆転するだろう。いや、もっと早いかもしれない。

■お祝いの挨拶では、激変する時代、旧メディアで「成功体験」のない人がかえって有利になるので、頑張って欲しいとエールを送った。この挨拶、案外好評であったようで、何人もの人から「とっても面白い話でした」といわれた。昨夜、永井荷風の『墨東綺譚』を再読していて、つい寝そびれ、睡眠不足で頭がボーッとしていたが、ホッとした。帰りの電車で睡魔に襲われ、危なく乗り過ごすところだった。
by katorishu | 2015-04-29 18:36 | 映画演劇