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寝屋川市の中学生男女殺害事件に思う。

 8月24日(月)
□ようやく酷暑もやわらいだが、世の中には眉をひそめる「事件」「事象」「出来事」等が絶えない。なかでも心を傷めたのは大阪府寝屋川の男女中学生の殺害事件だ。
 愛らしい二人の生前の写真が監視カメラに映し出され、テレビで繰り返し流されたことで、多くの人に強い印象を残した。その二人がまるで縁のない45歳の男にみじめな殺され方をした。痛ましいかぎりだ。

□動機などは、まだはっきりしないが、この男、13年前に二人の高校生を車に誘い、監禁し乱暴をしたりした経験があるという。同じ手口であり、一種のサイコパスなのだろう。精神に疾患のある人は100人に数人いるという説がある。疾患のある人が必ずしも犯罪を犯すわけではないが、サイコパス等の「疾患」「性向」をもっている人は、どうも繰り返し同じような犯行を犯す。一種の「犯罪中毒」といってもよい。
 善悪の判断がつかず、人に迷惑をかけることが、どういうことなのか想像力が欠如している人もいる。こういう人はいくら刑罰を重くしても、似たような犯行を犯す。中毒なので、「やめられない」のである。





□この男の犯した13年前の事件について、毎日新聞電子版は次のように伝えた。
『大阪府警によると、男が少年たちに声をかけたのは2002年3月8日午後10時半ごろ。男は車内で態度を急変させ、2人を一つの手錠で拘束し両手足を粘着テープで縛り上げたとされる。車内で約4時間にわたって監禁し、北西約4キロの公園で解放したが、その際に高校生の顔や胸をライターであぶり、やけどを負わせたという。
 3週間後の3月31日の未明には、同市内でこの男が中学2年の男子生徒(14)に同様に道を尋ね、車内で監禁する事件も起きた。手錠と粘着テープで縛り、ナイフを突きつけて現金1500円と携帯電話を奪ったとされる。
 これらの事件で男は監禁などの容疑で逮捕された。この男が同府高槻市で起きた女子中学生の死体遺棄事件で逮捕された山田浩二容疑者(45)だった』

□山田容疑者は寝屋川市に隣接する同府枚方市出身で、両親と妹との4人暮らし。同級生らによると、おとなしい性格だったが、次第に派手な服装になり、「不良グループと付き合い始めた」という。高校には進学せず、02年の監禁事件の後に家族とともに引っ越した。その後、03年には愛知県内で別の監禁事件を起こし、逮捕されている。
 また、彼は最近、原発事故による除染作業を請け負う福島県の会社で契約社員として働いていた。約1カ月前に来たそうで、上司に仕事の指示をされると「うるせえ」などと言い返すこともあった。日給は約1万5000円。休日には自分の軽ワゴン車でパチンコに出かけていた……。
 事件直前の今年8月11日には、お盆休みで帰阪。自身のフェイスブックに、「やっぱ、地元最高です!帰って来たなあ〜って感じ!」と投稿。平田さんの遺体が遺棄された約12時間後の14日午前11時40分ごろには、「早ければ今夜にでも大阪出発するので最後の大阪を満喫!!」とのコメントをつけ、通天閣の写真もアップしていた。

□まるで罪の意識がない。頭で想像することで愉悦を覚え、実行には至っていないものの機会があれば実行する……という「予備軍」もかなりいる、と思ってしまう。痴漢や万引きなども常習犯がいて、これも一種の「犯罪中毒」なのだろう、悪いと思っても、やってしまう。最初から「悪い」と思わず、他人の「苦痛」「死ぬ苦しみ」を見て楽しむ類の、変質者、サイコパスが一定数この世に存在する。
そういうことを前提に防犯を考えなければいけないのだろう。子供のころからの「しつけ」や「教育」で、ある程度抑えられるという意見もあれば、器質的な障害だから治すことはむずかしいという精神科医、脳科学者もいる。いつの時代になってもヒト殺しは絶えない。戦争がいつになっても絶えないように。ヒトとはまったく困った存在である、と思いつつ、記事を読んだ。読後、いやな感情だけが残った。

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by katorishu | 2015-08-24 01:46 | 社会問題