コラム


by katorishu
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NHKの看板番組クローズアップ現代、来年3月で終了。「反知性主義」のせいとか

11月4日(水)
◾️久しぶりに週刊現代を買った。NHKの看板番組クローズアップ現代が来年3月で打ち切りになるようだ。前の経営委員長代行の上村達夫早稲田大学教授が、『NHKはなぜ、反知性主義に乗っ取られたか』(東洋経済新報社)を上梓したことにちなんだ現会長批判の特集だ。

◾️この番組の打ち切りと同時にNHKの午後7時のニュースを短くするなど報道番組を減らす方向であるという。「報道番組の時間が短かければ、やらせのような不祥事も起こらないだろう」と籾井会長の側近が話したとか。
世も末という感じだ。

◾️週刊現代によれば、反知性主義の人物の特徴は「話し合いや議論では、自分は勝てない」と自覚しているので「オレは絶対に正しい」と強弁し、人の意見を聞かず、不都合になると怒り出す。
今やNHKもこういう「反知性主義」の人間に支配されている、と上村前経営委員長代行は憂える。

し僕にいわせれば、日本全体に「反知性主義」が跳梁している。深みのある内容の本、文化関連の本等が売れず、心ある版元でも出さなく(出せなく)なっている。そんな空気の率直な反映だろう。
僕は夕刊フジや日刊ゲンダイ、東スポのようなスキャンダラスを好んで扱い、競馬やスポーツ、風俗情報等もいれた「タブロイド」系の新聞の愛読者だが、一方で、総合誌や哲学系の雑誌も好きだ。
百花繚乱、さまざまな論調、記事の咲き誇るメディアが大事なのだが、現実は逆の「単色文化」が、外来の雑草のように旧来の草花を押したおして跋扈するようで、危惧を覚える。

★さて本日は3ヶ月に1回の病院参り。御成門近くの慈恵医大病院。いつも中高年の「客」でこんでいる。ぼくは問診のあと、処方箋を書いてもらう。レム睡眠なんとか症候群で、あてはまる薬がないので、別の用途の薬をもらう。いつも「特効薬はできないですねえ」と語る医師と雑談して終わる。
不眠症は子供のころからの「持病」。これがなかったら、僕は多分「作家」になっていなかったし、まるで別の人生を歩んでいただろう。
過ぎた日はもどらず。

【あの道を右にいっても同じ場所】

by katorishu | 2015-11-04 10:45 | 文化一般