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NHKスペシャル『新映像の世紀・第1集 百年の悲劇はここから始まった』を見た。

11月20日(金)
■10月25日にNHKで放送された『新・映像の世紀:第1集 百年の悲劇はここから始まった』を、遅ればせながら見た。
1914年、ほぼ100年前に始まった第二次世界大戦関係の貴重な映像でつづった「人間の愚行」の記録ということも出来る。科学技術の発達で、戦争の形が劇的にかわり、膨大な数の死者をだす契機になった。
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■あの大戦で使われた砲弾の処理は今もつづいていて、年間3000発が処理されている。そのうち1割が毒ガス弾。ヨーロッパ中に埋まる砲弾をすべて処理するにはあと300年かかるという。溜息がでる。
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(写真は今も処理している毒ガス弾と難民)

■この大戦前、40年間も平和がつづき飛行機をはじめ文明の利器が発明され、テクノロジーが人類の生活を飛躍的に向上させる、とほとんどの人間は諸手をあげてテクノロジーの発展を歓迎した。
ところが戦争になると、希望は打ち砕かれ、発達したテクノロジーが大量殺害の武器にかわって、多くの人々を奈落の底につきおとし……結局一千万単位の膨大な死者をだした。人間を幸福にするはずのテクノロジーが、悪魔の兵器と化したのである。

■この大戦で諜報のプロとして活躍した「アラビアのロレンス」は映画にもなり、欧米ではヒーローだが、番組ではじつは今日の中東の混乱をまねく端緒になったのは「ロレンスの裏切り」であると指摘する。
そのほか、20万を超える連合軍の兵士が梅毒にかかるなど、極めて興味深いことが、当時を記録したフィルムからわかる。出色のドキュメントといってよい。
YouTubeで見ることもできます。(違法なのですぐに消されると思いますが)。

■それにしても、戦争は悲惨で、むごいの一言につきる。当時、テクノロジーの発達が人類を滅亡の淵に追いやる「最終戦争」に結びつく、と警告したのはSF作家のH・Gウエルズだ。
 今また、世界大戦の導火線になりかねない事態が中東を中心に起こっている。テクノロジーは更に発達し、瞬時に百万、いや千万、億万単位の人を殺すことも可能になった。

■第一世界大戦前のような「テクノロジー万歳」とは、もはやいえず、テクノロジーは、むしろ「恐ろしい」と思えるようになった。
「テクノロジー」に奢るものは、「テクノロジー」によって滅びる――といっても過言でない時代になった。やれやれである。
by katorishu | 2015-11-20 17:02 | 政治