脳が疲れている
2005年 04月 21日
一日中雨。テクノストレスなのかどうか。どうも脳が疲れているようだ。1月末に約束した、ある原稿を、4月中旬まで仕上げるということであったが、ぼくの記憶から抜けていた。複数の人の「証言」ではどうもぼくの勘違いであったようだ……。
何年も前からの「懸案」事項で、いろいろ行ったり来たり、試行錯誤があったり……の仕事であったから、ぼくの潜在意識として、そちらからしばし「回避」して、目前の作業に没頭したいといったふうに脳が働いたのかどうか。
記憶の曖昧さ、不確かさ、そうして記憶というものは「生きて」おり、「変形するものである」ことを改めて実感する。その際に働くのは「自己防衛」のようで、だからこそ、脳が壊れなくてすんでいるのだろう。
日々はいってくる膨大な情報を、選り分けて、「ゴミ箱」いきか「保存」か、無意識のうちに繰り返しているのだが、問題は「保存」のほうに仕分けしたものを、取り出す道筋が見えなくなることだ。一層問題なのは、保存したという作業自体を忘れているということ。
手帳その他に記録していればいいのだが、口約束で話してメモをし忘れていると、そういうことが起こりがちだ。しかも、今週とか来週とかの「近い将来」であると、記憶に残るのだが、数ヶ月先となると……。
そういえば口約束で「書く」といって、そのままになっている原稿も少なからずある。頼むほうも、ぜひとも……という気分ではなく、「できたら」という消極的な頼み方の場合が多く、その後、原稿の催促もないので、そのままになっている。外交辞令でもあったのかもしれない。
それはともかく、加齢にともない、仕分け能力も保存や、そこから引き出す能力も衰えていくもの。注意しないといけない、とあらためて自戒したことだった。
この件で、不愉快な気分になった関係者のみなさん、あらためてお詫びいたします。