原発は火砕流には無力。直撃されたら日本は一巻の終わり。週刊文春が南海トラフ地震等を特集
2016年 04月 22日
■熊本大震災、近代地震観測史上、例のない地震で、地震学者、火山学者も当惑するほどの現象だ。週刊文春の「原発は本当に大丈夫か?」は要領よく地震と再稼働に踏み切った原発との「危うい関係」を浮き彫りにしていて、説得力がある。
■だいたい原発の規制委員会に火山学者がゼロというのも問題だ。稼働した川内原発や稼働を予定している伊方原発、玄海原発とも、一連の地震・火山活動の縁続きのところにある。問題なのは、火砕流にたいして今の原発はほとんどなすすべもないということだ。
立命館大学歴史都市防災研究所・環太平洋文明研究センターの高橋学教授は、こんどの地震の延長上に南海トラフ地震が起きる可能性に言及し、起きた場合47万人から50万人の死者がでるとはじきだす。
■さらに恐ろしいことに、「私は東京オリンピック前に起きると想定しています」と断定する。
指導者は自分が見たい数字、見たい資料等ばかりを見たがり、その反対の声や資料から目をそむける。それが凡庸な指導者の典型例で、だから亡国につながる。
オバカな大臣を多数かかえる日本はかなり危い位置にいる、と心ある人は思っている。マスメディアはもっと、『負の数字』も伝えないと。火砕流が原発を直撃したら日本は一巻の終わり。このことを頭の片隅においておくべきである、と特集記事を読みつつ思ったことだった。