コラム


by katorishu
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シリアで過激派に拘束されたジャーナリストの安田純平さん。身代金支払いの期限が1ヶ月を切った!

6月2日(木)
シリアで「ヌスラ戦線」によって拘束されたジャーナリストの安田純平さん。「助けてください これが最後のチャンスです」と記されたボードを手にした写真が公開された。
シリアで過激派に拘束されたジャーナリストの安田純平さん。身代金支払いの期限が1ヶ月を切った!_b0028235_2018869.jpg
写真を仲介した人によると身代金は日本円で11億円。身代金を払うと同じことを繰り返すから払うなという意見をいう人がいるが、彼は遊びでシリアにいたのではない。現地がどうなっているか、大組織のマスコミがいかない「戦場」に敢えておもむき、実情を伝えようとしたのである。見事な「ジャーナリスト精神」というべきだ。
今回は、さすがに「自己責任」などという声は聞こえてこないが、政府はこの件に真剣に取り組んでいるのかどうか、こころもとない。スペイン人記者3人がシリアで同じ組織に拘束されたとき、スペイン政府は積極策に出て身代金を払い無事3人を解放させた。
シリアで今なにが起こっているかを知る上で、安田氏は「貴重な情報源」でもある。政府は全力をあげて解放にむけて努力をしないといけない。

 以前、放送作家協会で北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの両親を招いてシンポジウムを開いたが、そのときゲストとして安田純平さんにきてもらい、イラク戦争で拉致監禁されたときの話をきいた。
安田さんは信濃毎日の記者であったが、やめてフリーとなり戦場取材に命をかけてきた。安全圏にいる圧倒的多数のサラリーマン記者に比べ、こういう人こそ国は大事にしなければいけない。このままだと安田さんはイスラム国に渡され、首を切り落とされる可能性が強い。タイムリミットは6月30日。
by katorishu | 2016-06-02 20:18 | 社会問題