映画「春夏秋冬そして春」
2005年 04月 25日
正午から、恒例のハンスト。仕事の合間、気分転換に三軒茶屋シネマで韓国とドイツの合作映画『春夏秋冬そして春』を見た。
(写真は三軒茶屋商店街) 妙な雰囲気の映画だった。
韓国映画界屈指の「映像派」といわれるキム・ギドク監督作品。四季の美しい風景をバックに、湖の上に漂う小さな寺で暮らしていた少年僧の波乱に富んだ人生と、彼の生き様を見つめる老僧の姿を描く。春、夏、秋、冬、そして春の5つのパートにわかれ、人間の罪や悔悟、癒し、再生をとらえた物語。老僧の「焼身自殺」など衝撃的なシーンをはさみながら、一種、幻想味をおびて展開する。
『冬」のパートは、監督自らが主人公を演じていたとのこと。
映像は感嘆するほどしいが、見終わって「うーん」という言葉がでてしまった。なぜドイツとの合作かよくわからない。江原道の金剛山とあるから38度線近くの「北」の領域にある湖なのか……。
政治的意図や宗教的な寓意があるのか、ないのか、よくわからない。韓国映画には、こういう作もあるのか……と発見の意味では興味深かったが。