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by katorishu
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衝撃!スノーデン氏がアメリカ諜報機関の日本に対する驚愕の盗聴を暴露

2016年6月8Texts by サンデー毎日
アメリカの諜報機関の日本へのスパイプロジェクト「ターゲット・トーキョー」。
あまりに衝撃的内容なので、サンデー毎日の記事を、一部以下に引用させていただきます。


▼1カ月で「メール970億件」「電話1240億件」収集
▼官庁から企業まで大規模盗聴「ターゲット・トーキョー」
▼三沢(青森)~嘉手納(沖縄)日本に根を張る米国諜報網
▼日本の情報の盗聴源は大洋横断ケーブル

サンデー毎日に、元NSA契約職員・エドワード・スノーデン氏(32)への独占インタビューがのった。
そのエゲツナサは衝撃的。

★米国家安全保障局(NSA)の元契約職員、エドワード・スノーデンが2013年6月、NSAの極秘監視網が世界中のインターネット、Eメール、電話の情報を集めていると告発したとき、どれだけの日本人が自分のコミュニケーションものぞかれ、聞かれ、盗まれているかも、と感じただろうか? 確かに当初の連続スクープに日本の具体例は登場しなかったし、NSAに協力していた米大手インターネット企業(グーグル、ヤフー、フェイスブック、スカイプ、アップル、ユーチューブなど)の利用者が日本に何千万人いようと、日本の報道機関が当事者意識をもって追及することはなかった。しかし昨年、内部告発メディアのウィキリークスは、NSAが日本の省庁、日本銀行、大手商社など計35回線を長期にわたって盗聴してきたと発表。NSAは日本の通信をどうやって傍受し、なんのために使ったのか? スノーデンに聞き、筆者が調べていくと、日米間の通信ケーブルが主要盗聴ポイントのひとつであることが明らかになった。通信会社を引き込んだNSAの恐るべき監視手法と、監視にもとづく世論操作の実態を報告する。

「米政府が日本政府を盗聴していたというのは、だれにとってもショックな話でした。なぜなら日本は米国の言うことはほとんどなんでも聞いてくれる、信じられないほど協力的な国だから。今では平和主義の憲法を書き換えてまで、世界で広がる戦闘に加わろうとしているでしょう? そこまでしてくれる、信頼できる相手を、どうして入念にスパイするのか? まったくバカげています」

 ウィキリークスが昨夏公表した「ターゲット・トーキョー」 大規模盗聴事件を、スノーデンはこう振り返った。

 NSAは少なくとも第1次安倍内閣時から内閣府、経済産業省、財務省、日銀、同職員の自宅、三菱商事の天然ガス部門、三井物産の石油部門などの電話を盗聴し、金融、貿易、エネルギー、環境問題について日本の通信を監視していた(15年8月段階での本誌の取材に対し、三菱商事は「事実関係を確認中」、三井物産は「確認しようがない」と回答)。

 07年の機密文書は、安倍首相の訪米にあたり、外務省は気候変動対策として「温室効果ガスを2050年までに半減させる」という提言は米政府に了承されそうもないので触れない方針だったが、結局事前通告することにした、と記す。これは首相官邸での安倍首相へのブリーフィング(説明)で決まった模様で、日米関係に支障をきたさないか、懸念したらしい。

 別の極秘文書では、米国産サクランボの輸入遅延が対米関係を損ねないよう、方策を検討する農林水産省職員の「恐れ」が細かに描写されている。米国の反応を過剰に気にする、こんな心理に盗聴の価値があるのか疑問だが、米国が日本への優位を確認し続けたことは間違いない。しかもこれらの盗み聞きは「ファイブ・アイズ」と呼ばれるイギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダにも一部回覧されていた。

 盗聴が発覚した際も、怒りを欠いた日本の反応は世界的に注目された。先に盗聴が発覚したドイツのメルケル首相はオバマ大統領に直接電話して「親しい友人間にこんな盗聴はあってはならない」と即刻停止を求め、フランスのオランド大統領は緊急会議を招集、外務大臣は米大使を召喚して同大使館にあるとされるNSAの監視装置について説明を求めた。安倍首相は国会で「仮に事実であれば極めて遺憾」と述べたが、非難の度合いは欧州に程遠かった。1カ月近くたってオバマ大統領からの電話で「ウィキリークスの暴露によるトラブルは遺憾」というあいまいな「謝罪」を受け取った以降の日本政府は、盗聴事件などなかったかのように沈黙している。

「どうして日本政府は公に抗議しないのか?」とスノーデンは疑問をぶつける。「もし抗議しないのなら、それは自ら進んで不適切な扱いを受け入れているのと同じことです。自分で自分に敬意を払わないで、どうしてだれかに敬意を払ってくれるよう頼めますか?」

だから日本人は盗聴しても構わないし、むしろ穏便に盗聴されたがっている、とNSAは理解しているのかもしれない。

以下はサンデー毎日を読んでください。




by katorishu | 2016-06-11 20:59 | 政治