届く言葉 11
2005年 04月 29日
★「山下さんも、アメリカ人弁護団の活動に接して、あらためて、アメリカという国の凄さというか、奥行きの深さを認識したようです。おのれがこうと思ったら、敵国人であってもこれを徹底的に弁護し、裁判官や検事に、対決する。自分たちが、そのことで将来不利になるなど二の次、三の次で、とにかく正義や自己の信条のためなら、軍の上層部にも真っ向から対決する。日本の軍人であったら、絶対にできないことです」
『マッカーサーが探した男』 (香取俊介著・双葉社刊)戦後、間もなくフィリピンで行われた 山下奉文裁判にアメリカ人裁判官とアメリカ人弁護士の通訳として出廷した浜本正勝氏の言葉。浜本さんとは東京會舘と恵比寿の自宅で何度も話を聞いた。戦時中の日本とフィリピンの統治の中枢にはいり、むずかしい問題の処理にあたった「ビジネスマン」だ。
右腕から肩にかけての痛みが消えない。いわゆる「50肩」なのだと思うが。