届く言葉 12
2005年 05月 01日
★届く言葉12
「現場で、いつも食器を洗っている人の良さそうなおじさんがいて、調理とかほかのことをやってもらおうとすると、そのおじさんは、自分にはこれがあっているといって、いつも微笑を絶やさず黙々と皿洗いをしていた。あるとき、そのおじさんに、家に遊びにこないかと誘われたんで自宅に行ったところ、仰天しましたね。広大な邸宅に住んでるんです。そのおじさんは、ある大企業のオーナー経営者だったんです。それがボランティアの現場で決して身分をあかさず、楽しそうに皿洗いをしている。アメリカという国の大きさというか、懐の深さを感じましたね。これが日本だったら、大企業の社長が、ホームレスのために皿洗いをするなんて、ありえますか」
新宿の中央公園でホームレスのために毎週炊き出しのボランティア活動をやっていた津田政明さんの言葉。
津田さんは高卒後、単身渡米し、ニューヨークのハーレムにはいりこんだ。そこで持ち前の冒険心とボランティア精神を発揮、倉庫のような空き室を利用し、すさんだ子供たちのために音楽スクールを開いた。一方、ホームレスを支援するボランティア活動にもかかわった。その後、アフリカに渡り、あることがあって帰国、ホームレス支援のボランティア活動をはじめた。
銀座での「勉強会」で出会い、津田さんのボランティア活動の一端を見学にいった。
詳細はぼくのホームページのエッセイの項目の『さすらいのボランティア』に記しています。興味のある方は、そちらを。
すでに連休がはじまっているようで、電車はすいている。
某所での打ち合わせのあと、高田馬場でのシナリオ義塾の講義。
体調があまりすぐれず、食欲がない。仕事等が順調にいっていない証拠である。