下谷神社の夏祭り
2005年 05月 08日
夕方、下谷神社の夏祭りにいく。といっても神社横のビルのオーナーの某氏宅にお邪魔して、「飲み会」に時間を費やした。中年の男女を中心に20人ほどが手料理などを持ち寄っての集まり。論断風発して、盛り上がった。
ビルの9階にある部屋のベランダから下谷神社界隈を見た。眼下には露天商などがならび、いかにも夏祭りらしい風情が漂っていたが、ちょっと視線をはずすと、ビルビルビルの連なり。
「下町」という言葉から思い浮かぶ光景は、なくなってしまったようだ。東京オリンピックあたりを境に、その地域独特の風情をもつ町並みが消えていったという気がする。戦災で一度、決定的に消えてなくなり、また経済成長で消えてしまった。
同じ戦火を受けながら、ヨーロッパの町並みは地域独特の風情を残しているのに、最近の日本ほど古いものを容易に捨て去る国は珍しい。(中国の北京なども同様のようだが)
今や、戦災の被害を免れた京都でも、今風のビルや個性のない即席の建築物が目立つ。町に個性がなくなるのに比例して、そこに住む人にも個性がなくなっていく。
「飲み会」そのものは、いろいろと話題が飛んで、楽しかった。パソコンのシステム設計の経営者や高校の社会科教師、役者、元スナック経営者、ワインバー経営者、カメラマン、定年退職者……等々。ときに、違った分野の人と飲みながら語るのも、精神衛生にはいいようだ。もっとも、ぼくはアルコールに弱いので、水を補給しながらワインなどを飲んでいたが。