青信号をもっと長く。老人や障害者には辛い国。
2017年 12月 01日
杖をつく人が多い。山手通りと旧東海道の交差点で、買い物用の手押しで道路を渡ろうとした老婦人。歩くのが遅いので、信号が赤にかわってもまだ道路の半ば。青にかわって発信してくる車の流れのなか彼女は恐怖におののいていた。
もし、青信号だからと突進してくる車があったら、老婦人ははね飛ばされたかもしれない。若い人はともかく、年寄りは歩行が遅くなる。杖をつくと、ほんとうにゆっくりゆっくり歩く。そういう人が年々多くなる。
横断歩道があるが、すでに「無用の長物」になっている。歩いて昇り下るのは、歩行の遅い人や障害をもった人には辛い。
青信号が長くなったという人がいるが、郊外や地方はそもかく、東京都内に限っては、歩行者用の青信号はすぐに赤になってしまう。依然として自動車優先なのである。
高齢化が急激に進むなか社会運営のシステムを変えていかないと大変な事態になると思うのだが、政府も行政も、なかなか、こういう地味なことに気配りをしたり、税金を投入したりしない。いやはやである。