またひとつ個人経営の店が消えた
2005年 06月 12日
ミュージック・ドラマ「チバリヨ」の改稿作業で、一日は終わる。
近くの個人経営の喫茶店が、閉鎖。ドトールやベローチェなどの価格の安いコーヒー店チェーンに、なぎ倒された感じだ。
個性的な個人経営の店が、どんどん消えていっている。寿司屋、本屋なども、恐ろしいほどの早さでなくなっていく。
アメリカ主導のグローバリゼーションの結果なのか、どうか。確証はないが、その可能性は実感としてわかる。
日本文化の衰退であると、ぼくはとらえざるを得ない。
多様性こそ文化の豊かさなのに、どこへいっても「金太郎飴」のような店が増え、テレビなどでも、同工異曲の番組ばかりだ。
出版界にもその影響は及んできている。この傾向が助長されると、どういう社会になっていくのか、ぼくなどそう長く生きないにしても、憂慮されるべき事態である。
ホーソンの「緋文字」を数十ページ、気晴らしに読む。古典はいい、と改めて実感する。