Netflixのスペインドラマ「麻薬王の後継者」は秀逸な人間ドラマ
2019年 02月 15日
Netflix配信のスペインドラマ「麻薬王の後継者」を1~13話見て感嘆、感動した。1編が75分で、この先がまだある。
コカインの秘密取引で巨額の資産を築いた主人公が、闇取引から身を引き町の発展のために貢献しようと思っていたとき、アルツハイマーにかかり記憶が失われたはじめる。
人生に彼なりの始末をつけようとするのだが、思うようにいかず波紋が広がる。
ドラマは彼の家族の結婚や相続問題等に焦点を当て、愛憎が複雑に絡み合う構成。何より登場人物の個性が際立っていて飽きさせない。
とにかく「魅」せる。
脚本、演技、演出が見事なハーモニーを醸し、マフィアものとしては「ゴッドファーザー」に迫る出来。
もっとも、あの映画のように華麗にしてダイナミックなスケール感はないが、人間を深く掘り下げて描いていて、見事。
スペインドラマのレベルは高い。
日本も大人の鑑賞に耐えられ、かつ世界で通用する映像作品をもっと作らないと、世界の潮流に乗り遅れる。