コラム


by katorishu
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相変わらずの談合汚職

 7月12日(火)
 日本道路公団の談合事件で、元公団理事が逮捕された。
 民営化が10月に迫っているというのに、まったく懲りない連中である。経団連の奥田会長が談合は日本の伝統文化であり、かならずしも否定すべきものではない……などとノウテンキな発言をしていたが、とんでもないことである。

 談合をやめてしまうと、弱肉強食になり弱い企業がつぶれてしまう、従って必要悪といいたいのだろう。
 役人の天下りも認めるような発言をしている。国民が払った税金でまかなわれていることの重みを意識しない発言だ。弱肉強食の弊害を正すためなら、ほかにいろいろと方策があるはず。
 談合の一番の被害者は国民である。割高のものを押しつけられるのだから。
 「官僚統制国家」をあらためない限り、日本の再生はない。アメリカのグロバリゼーションのような弱肉強食も困りものだが、官僚統制は社会の活力を失なわせる。今の日本社会を見ていると、崩壊直前のソ連を彷彿させる。
 財務省は巨額の財政赤字を解消させるため、インフレをどこかで狙っていると思われるが、そうなったらハイパー・インフレに陥る危険性もあり、年金などに頼る老人層を直撃し、大変な社会になる。
 今後の5年ほどが、日本の正念場であると思う。滅茶苦茶な社会になる可能性も、残念ながら捨てきれない。
by katorishu | 2005-07-13 00:48